大学の休学は就職で不利になる?結論、理由次第です。【体験談】

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大学で休学をしようとしているけど就職で不利になるか不安です。

休学をするのは非常に勇気のいる選択です。他の学生と卒業が1年遅れるだけでなく、就職も不利になるのではないかと不安になってしまいます。

そこで、本記事では実際に休学(留年)を経験し、卒業が同学年の人よりも遅れることになった筆者が、実体験を交えながら「休学をすると就職活動で不利になるのか」という観点で徹底解説をしていきたいと思います。

休学を考えている人、休学中でどのような就職対策をすればよいか悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。

この記事の信頼性
  • 23卒の文系大学生
  • 1浪1留にも関わらず大手Web系企業にエンジニア職として新卒で複数内定
  • ↓TwitterのDMで新卒のエンジニア就活のアドバイスもしてます
目次

【結論】大学生の休学が就職に不利になるかは休学の理由次第

まずは結論から述べると、「大学での休学が就職活動に不利になるか、有利になるかは休学の理由次第」となります。

大前提、就職活動では貴方の行動や実績という事実とその事実の裏側にあるプロセスについて聞かれることが多いです。

そのため、「休学」という事実を1つとっても、休学をした理由やそこで得られたものについて深掘りされるのです。

そこで、次の章からは、「就職に不利になる休学理由」「むしろ就職で有利になる休学理由」について詳細に解説していきます。

就職に不利になる大学の休学理由

まずは就職で不利になる大学の休学理由についてです。

就職で不利になる休学理由
  • 大学生活がうまくいかなかった
  • 就職活動がうまくいかなかった
  • 部活やサークルやアルバイトなどに没頭していた
  • 学校の成績が良くなかった
  • 特に理由がなく休学

1つ1つ詳しく見ていきます。

大学生活がうまくいかなかった

「大学生活がうまくいかなかった」という理由で休学した場合、就職活動において不利になる可能性があります。

上記の理由で休学した人について、就職時の面接官は、環境に順応することが苦手か、または困難に直面した時にすぐにあきらめる傾向があるのではないかと思ってしまいます。

少なくともプラスの印象を与えるものではありません。

もし大学生活がうまくいかなかったという理由で休学したのであれば、その原因を明確にし、どのようにその問題を解決したか、または現在解決に向けて取り組んでいるかを強調することが重要になります!

就職活動がうまくいかなかった

「就職活動がうまくいかなかった」という理由で休学を決めた場合、就職時に不利になる可能性があります。

この理由も同じで、面接官に対して、挑戦に直面した際に逃避する傾向があると受け取られかねません。

また、自身の現状のスキルレベルに対して目標値が高すぎるといった自己評価のズレがあるのではないかと思われてしまいます。

もし、就職活動がうまくいかずに休学をする場合は確実に1年後に自分のスキルレベルが上がるように長期インターンなどをして成長できるようにしましょう。

部活やサークルやアルバイトなどに没頭していた

「部活やサークル、アルバイトに没頭していたために休学した」という理由は、就職活動において不利になることがあります。

この理由は、「タスク管理や時間管理の優先順位の設定がうまくできない人」という印象を与えかねません。

面接官は、このような候補者が仕事においても一つのことに集中するあまり、他の重要な業務をおろそかにするのではないかと懸念することがあります。

もし、部活やサークル、アルバイトに没頭していたという理由で休学をした場合は、休学をしなければ得られることができないくらいの特別な経験について語りましょう。

学校の成績が良くなかった

「学校の成績が良くなかったために休学した」という理由が就職活動において不利になることはあります。

この理由は、与えられた課題に対して一定の成果を出すことができない人という印象を与え、面接官には学習や業務に対する取り組み姿勢に疑問を持たせる可能性があります。

社会人になると課題のような形で勉強や学習を求められることはなくなりますが、常に何かを主体的に学んでいく必要があります。

そのため、学校での勉学を努力できないというのは社会人になっても勉強をしない人だと思われてしまう可能性があります。

特に理由がなく休学

「特に理由がなく休学した」という状況は、就職活動において不利になる可能性が高いです。

このような理由で休学すると、面接官に対して自分の行動を明確に理解し、言語化する能力に欠けるという印象を与える恐れがあります。

また、目的意識が不明瞭であるため、将来的にも仕事に対して真剣に取り組む姿勢が欠けているのではないかと疑われることがあります。

みんなが目指すような良い企業は積極的で主体的に動ける人材がほしいため、目的意識なく、自分の行動を言語化できないような人は就職で不利になります。

就職でむしろプラスになる大学の休学理由

次に、大学での休学が就職においてプラスになる可能性のある理由について述べていきます。

就職でむしろプラスになる大学の休学理由
  • 長期インターンにフルコミットしたかった
  • 起業していた
  • 海外留学へ行っていた
  • ボランティアや社会貢献をしていた

1つ1つ見ていきましょう。

長期インターンにフルコミットしたかった

「長期インターンにフルコミットしたかった」という理由で大学を休学した場合、不利どころか就職活動において有利になる可能性が高いです。

フルタイムでの長期インターンは、実務経験を積み、即戦力としての能力を身につける絶好の機会となります。特に、エンジニアリングやその他の専門職においては、インターンシップで得た実践的な経験やスキルが非常に重要視されます。

実際に筆者も休学(留年)していた理由は長期インターンにエンジニアとしてフルタイムで働きたかったからです。

起業していた

「起業していた」という理由で大学を休学した人は、就職活動において不利どころか有利になる可能性が高いです。

起業は、強い主体性、リスクを取る勇気、失敗の経験が豊富、独自のアイデアを形にする能力、リーダーシップがあることを示します。起業家精神は多くの企業にとって価値のある資質であり、特に新しいアイデアや革新的な取り組みを求める企業にとって魅力的です。

ただし、起業経験がある場合でも、その経験を企業での仕事にどのように活かせるかを明確にすることが重要です。大企業の一員として働く際には、組織内の協調性や企業文化への適応能力も必要になります。

補足

起業まで行かなくとも、独自でソフトウェアアプリケーションを開発していた経験も非常に有利に働きます。

自分でアプリを作りたい人はプログラミングスクールへ通うのもおすすめです

大学生に圧倒的におすすめなプログラミングスクールがGeekSalon(ギークサロン)です。

僕が当時GeekSalon(ギークサロン)を知っていたら入っていたであろうなと感じるスクールです。

GeekSalon(ギークサロン)の良い点
  • 3ヶ月で未経験からオリジナルのアプリケーション(ポートフォリオ)が作れるようになるところまで専属のメンターが付いてサポートしてくれる。
  • プログラミングスクールとしてはかなり安い。
  • アプリ作成後に就活や長期インターンへ移行できるイベントもあり。

とりあえず無料の説明会に行って判断するというお手軽さもいいですね。

海外留学へ行っていた

「海外留学へ行っていた」という理由で大学を休学した人は、就職活動において不利どころか有利になる可能性があります。

海外留学は、グローバルな視野を持ち、異文化理解に富んだ人材であることを示します。特に国際的な業務が関わる企業や、多様性を重視する職場では、このような経験が高く評価されます。

ただし、海外留学経験をアピールする際には、留学中の活動や経験が就活先の企業でどのように活かされるかを言語化する事が重要です。

ボランティアや社会貢献をしていた

「ボランティアや社会貢献活動に専念するために大学を休学した」という理由は、就職活動において不利どころか有利に働く可能性があります。

このような経験は、社会に対する深い関心と積極的な貢献の意志を示し、倫理的かつ社会的責任感の高い人材であることをアピールできます。特に、企業の社会貢献やCSR(企業の社会的責任)活動に関連する職種では、このような経験が高く評価されることがあります。

ここでも重要なのは、ボランティアや社会貢献活動を通じて得た具体的な経験やスキルを明確に伝えることです。

例えば、チームでのプロジェクト管理、イベントの企画・運営、多様なバックグラウンドを持つ人々とのコミュニケーションなど、社会貢献活動で培った能力は多岐にわたります。

状況次第で有利にも不利にもなる大学の休学理由

次に、状況次第で有利にも不利にもなる大学の休学理由について解説します。

就職でむしろプラスになる大学の休学理由
  • 休学理由が精神的(メンタル)の場合【うつ】
  • 経済的な状況がよくなかった
  • 旅行や自己啓発に時間を費やしていた

1つ1つ見ていきましょう。

休学理由が精神的(メンタル)の場合【うつ】

「休学理由が精神的(メンタル)の場合【うつ】」という理由で大学を休学した場合、その後の就職活動においては状況次第で有利にも不利にもなる可能性があります。

精神的な健康問題、特にうつ病などの症状が原因で休学する決断をするのは勇気のいる決断です。

このような背景がある場合、就職活動時には、休学期間中にどのように健康を回復し、自己成長を遂げたかが重要なポイントとなります。

症状の状況や治療の過程など、個人のプライバシーに関わる情報は、必要以上に詳しく話す必要はありません。

ポイントは、休学期間をどのように自己成長や健康の回復に有効に使ったかを伝えることです。

経済的な状況がよくなかった

「経済的な状況がよくなかった」という理由で大学を休学した場合、その後の就職活動において状況に応じて有利にも不利にもなる可能性があります。

経済的な困難は多くの人が直面する問題であり、家庭の経済状況が原因で学業を一時中断することは、一般的には不利にはならないと考えられます。このような状況は、困難な状況にも屈せず、責任感を持って行動することを示す機会となり得ます。

一方で、個人の選択による経済的問題、例えばギャンブルや無計画な投資によって生じた借金などは、就職活動において不利に作用する可能性があります。

旅行や自己啓発に時間を費やしていた

「旅行や自己啓発に時間を費やしていた」という理由で大学を休学した場合、その後の就職活動において、状況によって不利にも有利にもなります。

休学期間中に行った旅行や自己啓発活動が具体的な成長や学びにつながっている場合、有利に働く可能性があります。

しかし、旅行や自己啓発活動が単に趣味や時間の過ごし方として行われただけで、それが就職先でのスキルやキャリア形成にどのように貢献するのかを明確に説明できない場合、不利になる可能性があります。

どのような理由であっても重要なのは経験を言語化し、何を得られたかどう成長できたかを説明できることです。

大学での休学の経験を就職で武器に変えるポイント

ここからは大学での休学の経験を就職で武器に変えるポイントについて解説していきます。

大学での休学の経験を就職で武器に変えるポイント
  • 休学理由で嘘はつかない。不利になる理由ならばESに書かない。
  • 休学を決めたら休学が有利になるようなアクションを起こす
  • 自分自身の人生や生活を見つめ直す
  • 同学年の友達とは引き続き関係を続けておく

休学理由で嘘はつかない。不利になる理由ならばESに書かない。

就職活動において、「休学理由で嘘をつかないこと」、そして「不利になる理由ならば履歴書(ES)に書かないこと」が重要です。

まず、就職活動においては誠実さが求められ、嘘をつくことは絶対に避けるべきです。嘘をついてアピールができたとして、バレるリスクや不相応な評価によって苦しみます。

また、休学理由が就職活動において不利になる可能性がある場合は、履歴書に記載する必要はありません。

実は就活の面接で休学や留年について問われることはそこまでありません。

実際私もほとんど休学や留年については問われませんでした。
※もちろん企業や業界にもよりますが、私が就活で受けていたIT企業(特にWeb業界)ではおそらくほとんどきにしない企業が多いかと思います。

休学を決めたら休学が有利になるようなアクションを起こす

休学を決めた際に、休学期間を有利にするための積極的なアクションを起こすことは、就職活動において非常に重要です。

休学は単に学業からの一時的な休息ではなく、自己成長やキャリア形成に資する貴重な時間となり得ます。

具体的には、本記事で述べてきた就職が有利になる休学理由(長期インターンやアプリ開発)の行動をすることをおすすめします。

自分自身の人生や生活を見つめ直す

休学期間を利用して自己の人生や生活を見つめ直すことは、就職活動において非常に重要なプロセスです。これは自己分析の深化に寄与し、より自分に合った企業選びやキャリアプランの策定に役立ちます。

就職活動では、自分の価値観、強み、弱み、キャリアに対する期待などを理解すること(自己分析)が重要です。

休学期間を使って自分を見つめ直し自己分析をすることで、就職活動において企業選びの軸を明確にし、面接時に自己PRを的確に行うことができます。

同学年の友達とは引き続き関係を続けておく

休学中でも同学年の友人との関係を維持することは、就職活動において重要な要素です。この理由は、大学生活へのスムーズな復帰はもちろん、就職活動における情報共有やサポートネットワークの維持、卒業後のキャリア形成にも関わるからです。

大学生活で関係性が重要なことはもちろんですが、大学卒業後に仕事について話せる友達がいることは非常に重要になります。

自分は仕事の話をできる大学の友達が少ないのでその点を後悔しています。。

「休学は就職に不利?」に関連するQ&A

ここまで、大学の休学は就職活動に不利になるのかという点について徹底的に解説してきましたが、ここからは関連するQ&Aを紹介していきます。

半年休学は就活に影響する?

半年休学であっても、1年間の休学であっても就活で不利になるか有利になるかはその休学理由によります。

ただ、注意しておきたいのは半年休学した時点で基本的には就活の時期自体は1年遅れます。

例えば、22年卒の学生が半年休学をした場合は23卒として就職活動をすることになります。

休学はやめとけ?

結論、休学は日本の新卒一括採用の就職活動におけるチートです。

同じ時期に就活をする学生と比べて単純に1年間経験が多い状態で就活に挑めるからです。さらに正直休学についてそこまで詰められることはないです。

休学して就職浪人をするのはどう?

本記事でも述べましたが、休学理由が就職でうまくいかなかった(就職浪人)だと印象があまり良くないです。

そのため、仮に休学理由が就職浪人だったとしても、長期インターンをするなどしてそちらをメインの理由として話せるようにしましょう。

休学する人の割合ってどのくらい?

休学する人の割合は2021年の情報だと「6万4,783人」となっています。これは、全学生に占める休学者の割合にすると2.17%という数値になります。

まとめ: 大学の休学をすると就職活動が不利になる?

ここまで、大学で休学をした場合に就活で不利になるのかという点について解説をしてきました。

結論から言うと、「大学での休学が就職活動に不利になるか、有利になるかは休学の理由次第」でした。

しかし、もう1つ重要な観点があり、それは「休学で得られた経験を就職先の企業で活かせるかを言語化できること」です。

就活の面接は結局のところ面接官と学生との対話で合否が決まるため、どのような経験をしていても、どのようなスキルを持っていてもそれについて言語化し、相手に伝わるようにするコミュニケーションが必要になるのです。

その点を意識し、普段から話せそうなことをメモなどでストックしておくのが就職でうまくいくポイントだと思います。

ぜひ休学の経験を活かし就職を有利に進めましょう!

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