「エンジニアの就活を成功させたいです!いつからやればいいですか?」
「エンジニア就活の流れが分からない。。」
「エンジニアの就活でおすすめのサイトやエージェントを教えて!」
「未経験からでもエンジニア就活は間に合いますか?」
エンジニア志望の学生は上記のような疑問で困っている方は多いのではないでしょうか?
実際私は文系・未経験からエンジニアになることを決意し、とにかくエンジニア就活で上手くいくように頑張ってきました。
その結果希望していた大手のWeb系のテック企業に複数社エンジニア職として新卒で内定をいただくことが出来ました。
そこで、今回の記事では、エンジニア就活に悩む全ての人へエンジニア就活の疑問を全て解決できるような完全版の解説記事を書きました!
本記事では、
- エンジニア就活のスケジュールを知ろう
- エンジニア就活で登録必須のエージェントやサイトを紹介
- なぜエンジニアになりたいかを考えよう
- エンジニア就活の軸を決めよう
- プログラミング学習を開始しよう
- ポートフォリオを作ろう
- エンジニア就活の面接対策をしよう
- エンジニア就活の逆質問について考えよう
- 時間がある人は長期インターンへ参加しよう
というようなことを全て詳細に解説していきます。個人的にエンジニア就活には思い入れがあり、超大作になっていますので休憩しながら最後までご覧になってください!
文系で大学ではぼっちということもあり周りに新卒のエンジニア就活の情報を持っている人が全く居ない中、手探りで情報を全て1人で集めていたという自負があるので自信作です!
- 23卒の文系大学生
- プログラミングを始めたのは大学生から
- 1浪1留にも関わらず大手Web系企業にエンジニア職として新卒で複数内定
- ↓TwitterのDMで新卒のエンジニア就活のアドバイスもしてます
エンジニア就活はいつから始める?スケジュールを確認しよう
まずは一番最初に念頭に入れておくべき新卒のエンジニア就活はいつから始めるのか問題です。
新卒のエンジニア就活の大まかなスケジュールが以下のようになります。
スケジュール | イベント |
---|---|
〜3月 | 就活イベントなどに参加。自己分析。 |
3月〜5月 | 夏の短期インターンへ応募 |
5月〜7月中旬 | 夏の短期インターンの選考 |
7月中旬〜9月 | 夏の短期インターン |
10月〜11月 | 本選考の就活イベント、秋冬インターン |
12月〜 | 本選考スタート |
また、本選考の採用スケジュールはメガベンチャーで10月頃から、ミドルベンチャーで12月頃から、経団連加盟の企業で3月あたりからです。Yahoo!やメルカリなど、通年採用をしているところもあります。
IT企業は経団連とは別の団体に加入していることが多いのでこのような前倒しのスケジュールとなっているのです。
本気でエンジニアの就活をしている人は大学2年生(院生は学部時代の4年)の冬ごろから何かしら動き始めます。例えばエンジニアの就活イベントに参加したり、就活エージェントに登録して企業を紹介してもらったり自己分析したりします。
ただし、エンジニア就活は就活時期だけ頑張ればいいものではありません。「新卒のエンジニア就活はいつから?」を厳密に言うと大学に入学したときから始まっていると言えます。
例えば自分でアプリケーションを作ったり、エンジニアの長期インターンへ参加したりと「結果的に就活で評価されることを学生時代の最初の方からやっていた」という強い学生が沢山いるのです。
新卒エンジニア就活は普通の就活よりもかなり早いスケジュールになっています。早い人では大学3年時の10月あたりには既に内定を持っている状態の人とかがいてビビります。
新卒のエンジニア就活で登録すべきサイト・エージェント(とりあえず登録)
続いて、エンジニア就活を始めたら、とりあえず全員が登録しておくべきサービスを紹介します。
就活エージェントや就活支援サービスはあまり良いイメージがない方もいるかも知れませんが、新卒のエンジニア就活においてはほぼ登録必須となっています。もちろん超強い人は登録せずとも勝手に良い企業へ就職が決まります。。
企業は限られた優秀な学生を採用するためにお金をかけています。そのため、学生側は無料で就活支援が受けられるだけでなく、交通費や参加費としてお金が貰えるパターンも多いのです。現に僕は以下の就活支援サービスで計3万円ほどいただいています。(23卒までは就活するだけでお金が貰えるほど売り手市場だったが、現在は不明。)
もちろん、僕が登録して利用していたサービスは以下になります。
- キャリアセレクト
- エンジニア就活
- IT求人ナビ
- サポーターズ
以下からは当時は登録していませんでしたが、非常におすすめできるサービスです。
- 【理系向け】TECH-BASE Engineering
1つずつ見ていきましょう。
キャリアセレクト
キャリアセレクトは、実際に僕がメインで使っていた就活エージェントです。
中には、大手企業の人事やエンジニアと直接話せるイベントがあり企業との繋がりを作れるだけでなく、実際に自分が今どのような評価を受けるのかを知ることができます。まさに面接練習のような感じでした。
また、アドバイザーの方と一緒に自己分析を進めてくれたり、自分に合う企業を親身に探してくれたことでエンジニアとしてのキャリアをしっかりと考えることが出来ました。
キャリアセレクトの面談がなければ就活が上手くいってなかったかもしれないというレベルです笑
- 自分に本当にあった企業を探してくれる
- アドバイザーから企業へ推薦という形でアピールしてくれる
- 自己分析や面接対策も手厚い。就活では終わらない将来的なキャリアまで相談に乗ってくれる
- 面接のフィードバックが貰える
- ネット上にはない企業の雰囲気やカルチャーに関する情報が得られる
- LINEで繋がっているのでいつでも相談できる
エンジニア就活
【エンジニア就活】は新卒未経験の学生にも対応しているという点が非常に強みです。エンジニア就活における、面接の口コミや就活コラムが有益でよく読んでいました。登録は必須です。
- 未経験OKのエンジニア求人が多数ある
- 企業からのスカウトもある(実際僕はスカウトから面接へ進んだ企業もある)
- 採用コンサルタントによる就活サポート・企業紹介をしてくれる
- 優良企業に出会える就活イベントが定期的に開催されている
- 先輩エンジニアのESや面接口コミが閲覧可能
IT求人ナビ
IT求人ナビ新卒も登録しておいて損はありません。IT業界に精通した専任のスタッフが、キャリアの相談、企業の提案、条件面交渉などのサポートをしてくれます。
また、対象地域が全国幅広いので、地方で新卒エンジニア就活をした以下は必須となります。
- IT業界での支援実績15年
- 求人数が非常に多い
- キャリアコーディネーターによるアドバイスが貰える
- ESなどの書類を添削指導してもらえる
- 入社後に手厚いIT研修を受けられる企業を紹介してもらえる
サポーターズ
サポーターズはキャリアセレクトと同じようなサービスですが、こちらは就活だけにとどまらないIT関連のイベントが非常に豊富です。プログラミング学習系のイベントやひろゆき氏が登壇するイベントなど面白そうなイベントが頻繁に開催されています。
中でもおすすめのイベントは合同説明会です。説明会の後に企業の人事やエンジニアの方と1on1で話せる時間があり、実際に何社か選考まで進むことができました。
このイベントでは自分の現在の立ち位置や今後どのような行動をしていけばいいかが分かりました。
- イベント参加で支援金が貰える
- 就活にとどまらない様々なイベントが行われている
- 合同説明会で企業の方と話すことが出来る
【理系向け】TECH-BASE Engineering
【TECH-BASE Engineering】は理系の方向けの就活サイトです。理系の方であれば登録必須のサービスです。
なぜなら、理系の大学生限定で就活スクールの講座が無料で受講可能となっているからです。さらにその講座受講修了後には新卒のエンジニア就活の支援サポートまで付いているのです。
自分は文系だったのでこのようなサービスが使える理系の方が羨ましいです。
- 機械学習講座などのエンジニアリングコースが無料で受講可能
- 未経験から1ヶ月でエンジニア職への挑戦が可能
- 実践的な内容をチーム体制で行うため、就活でもガクチカとしてアピールが出来る
- 卒業生は「NTTデータ経営研究所 」を含む人気企業や有名企業への内定者を多数輩出
なぜエンジニアになりたいか、どんなエンジニアになりたいかを考えよう
さて、ここからは具体的にエンジニア就活を見据えた行動についての解説です。
プログラミングを学習する前に絶対にやっておくべきことは、あなたが今なぜエンジニアになりたいか、そしてどんなエンジニアになりたいかを考えるということです。
エンジニアになりたいと思った動機や目指したいエンジニア像が明確なほどプログラミング学習やエンジニア就活はうまくいきます。
もちろんこれはプログラミング学習を今後していく中で変わっていくものですが、ひとまず現時点での考えをメモしておきましょう。
- なぜエンジニアになりたいですか?orなぜプログラミングを始めたのですか?
- どんなエンジニアになりたいですか?
また、この2つの質問は絶対と言っていいほど新卒のエンジニア就活の面接では聞かれます。
なぜエンジニアになりたいですか?or なぜプログラミングを始めたのですか?
実際にあなたがプログラミングやエンジニアという職種に興味を持った理由を考えましょう。
ポイントはきっかけや動機から更にもう一歩踏み込んで考えることです。
プログラミングに触れるきっかけは大学1年時の非エンジニアの長期インターンをしているとき。
データ分析のためのプログラミングの勉強会があったのがきっかけ。そのときにプログラミングが楽しいと思った。
もともと、何かが出来上がっていく過程や動いているものの仕組みがどうなっているかなどに興味があったので楽しいと思うようになった。
また、そのインターンのときに、近くでエンジニアの方を見て、技術というツールを使って社会課題や近くにいる人の生活が豊かになったり楽しくなったり役になっているのがかっこ良かった。
こんな感じでメモしておきましょう。
どんなエンジニアになりたいですか?
正直エンジニアを始めた当初からこれを考えるのは難しいかもしれませんが、ざっくりでもいいので思い描いておきましょう。
プロジェクトやプロダクトの全体感や全貌を掴み課題に対して適切な解決策を提案できるエンジニアになりたい。
一人のエンジニアの枠を超えてプロダクト全体を動かせるようになりたい。その方が社会へのインパクトが大きいと感じている。
ただ、コードを書くのは好きなのでマネジメントをしながらコードを書いているような人に憧れる。
そのためには技術全体のことについて知らなければならないので、フロントエンドやバックエンド、インフラと行った領域に縛られず興味の湧いた技術に触れていきたい。
もちろんこの時点で考えていたことはどんどんアップデートされていくと思います。
その都度自分の考えをメモしておきましょう。
【エンジニア】就活の軸を考えよう
こちらも今後のプログラミング学習やインターンの参加で変わると思いますが、現時点での新卒エンジニア就活の軸を定めておきましょう。
就活の軸を決めることでプログラミング学習の方向性も決まってきます。この時点での就活の軸は就活用というよりは、自分本位なもので構いません。
僕の就活の軸を例として挙げると「多種多様な事業領域でかつ事業フェーズの違う事業を持っている企業」という軸でした。
様々な事業領域・事業フェーズを経験することでエンジニアとして解決策の引き出しが多くなるのではないかと考えていたからです。また、このような企業は企業全体として技術知識が幅広く、深くあるという印象でした。
【エンジニア就活】プログラミング学習をしよう
ここからは実際にプログラミング学習の方法論に入っていきます。プログラミング学習のポイントは以下になります。
- PCを購入する。
- どの言語を学ぶか。
- どうやって学ぶか。独学かスクールか。
PCを購入する
大学生の方はほとんどの方がパソコンを持っているかもしれませんが、プログラミング学習に適したパソコンかどうかは確認しておいた方が良いかもしれません。
CPU | Core i5 以上(MacならM1以上ならなんでも大丈夫) |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | 256GB以上 |
また、iOSエンジニアになりたい場合は絶対にAppleのMacでなければなりません。。先程決めたどんなエンジニアになりたいか、就活の軸を元にパソコンも選びましょう。
ちなみに、僕が現在利用しているのは「M1のMacBook Air 13インチでメモリが16GB、ストレージが1TB」のものを使っていますが、正直学習の最初であればここまでは要らないと思います。
どの言語を学ぶか
先程決めたどんなエンジニアになりたいか、就活の軸は何かに基づいてどの言語を学ぶかを決めましょう。
- Webアプリケーションエンジニアになりたい場合、最初はRubyかPHPもしくはJavaがおすすめです。
- Webアプリケーションエンジニアの中でも、見た目部分に興味がある場合はJavaScriptやHTML,CSSを学びましょう。
- iOSエンジニアになりたい場合は、Swiftを学びましょう。
- Androidアプリを作るエンジニアになりたい方はKotlinを学びましょう。
- 機械学習やデータ分析のエンジニアになりたい方はPtyhonを学びましょう。
- ゲーム開発エンジニアになりたい方はC#を学びましょう。
どうやって学ぶか。独学かスクールか。
まずは独学で頑張ってみましょう。エンジニアは勉強力や自走力が重要なので、ある程度時間をかけられる方は独学で学んだほうがいいです。ただし、お金に余裕があって効率重視なら以下のようなプログラミングスクールがおすすめです。
- GeekSalon(ギークサロン)
- 3ヶ月で未経験からオリジナルのアプリケーション(ポートフォリオ)が作れるようになるところまで専属のメンターが付いてサポートしてくれる。
- プログラミングスクールとしてはかなり安い。
- アプリ作成後に就活や長期インターンへ移行できるイベントもあり。
どちらにしても、座学のインプットばかりにならないようにしましょう動作するプログラムを書いていくことが大事です。
独学の場合の手順
次に独学で新卒のエンジニア就活を成功させるためにどのように学習していくかについて解説します。
- Progate
- コンピューターサイエンスを学ぶ
- 公式チュートリアル
- Udemy
や書籍 - 動くものを作る→ポートフォリオ
- 時間がある人は、長期インターンなどの実務経験を踏む
1つずつ見ていきましょう。
Progate
まずはプログラミングに触れるという段階です。そのため、環境構築や面倒な準備をしなくてもプログラミングにふれることが出来るProgateがおすすめです。
ここでプログラミング好きだと思えるならエンジニア就活を見据えて次に進んでみましょう!
コンピューターサイエンスを学ぶ
情報系の方は飛ばしても大丈夫です。
コンピューターサイエンスはアルゴリズムやデータ構造や離散数学を学習する学問です。
この学習は意外と見落としがちなポイントですが、これらはエンジニアをする上での下地になるため、必ず学ぶべきです。
しかし、この初期の新卒の段階で完璧にマスターできるようなものではないので、ここから先の学習と並行して行うようにしましょう。
とっかかりとしておすすめの勉強は「基本情報技術者試験」の勉強をすることです。
公式チュートリアルを見る
何かしらの言語を学ぶときには必ず公式ドキュメントや公式チュートリアルに目を通しましょう。有名なものではRailsチュートリアルがあります。
Progateが終わったら目を通しておくと良いです。
Udemyや書籍で深堀り
Progateや公式チュートリアルを一周した段階ではまだ知識が身についているとは言えないので、Udemy
おすすめとしては、何かしらのプロダクトを作ることが目標となっている書籍を一周することです。
動くもの(ポートフォリオ)を作る
ポートフォリオ(制作物)は新卒のエンジニア就活において非常に重要なものになるだけでなく、その制作過程は自身のスキルアップとしても重要なものになります。
自分で何かを一から作るというのはこの時点では相当難しいですが、この経験を経ることでエンジニアとして圧倒的に成長を実感することが出来ます。
時間がある人は、長期インターンなどの実務経験を積む
もし就活までに時間がある大学1,2年生や3年生の春学期の方、大学院へ進学予定の3年生、4年生の方は、エンジニアの長期インターンに参加し実務経験を積むことを強くオススメします。
実務経験はポートフォリオ以上に技術力がつくだけでなく就活においても有利に働きます。
実務経験がある学生というのはエンジニアとしての適正があることや実際に企業でお金をもらって働けるだけの技術力があることを証明できるのです。つまり、即戦力レベルとして面接を組んでもらうことが出来るのです。
新卒のエンジニア就活において実務経験の有無できつさが相当変わります。
新卒のエンジニア就活はポートフォリオを作ると圧倒的に有利になる
ポートフォリオ(制作物)とは、自作のWebアプリケーションのことです。
新卒のエンジニア就活や長期インターンの面接にはポートフォリオが必須と言っても過言ではありません。特に文系や非情報系学部の方にとっては大きなアピールポイントの1つになります。
また、自作のWebアプリケーションを作成する過程でプログラミングのスキルも一気に成長することができます。
なぜ新卒のエンジニア就活にはポートフォリオ(制作物)が必要なのか?
新卒のエンジニア就活においてポートフォリオ(制作物)が重要な理由は面接をする側から考えてみれば明らかです。
- 制作したもので技術力を判断することが出来る
- 制作の経験で技術やモノづくりに対する熱意、興味、考え方、ポテンシャルを測れる
- 制作物についての質問で技術力の深堀りができる
制作したもので技術力を判断することが出来る
これは当たり前の話ですが、実際に制作したものがあるわけですから、そのアプリケーションを動かしたり、コードを見たりすることでエンジニアであればどのくらいの技術力があるかが判断できるのです。
制作の経験で技術やモノづくりに対する熱意、興味、考え方、ポテンシャルを測れる
「プログラミングが好きです!」ということを言葉だけで言われても何も証明することは出来ません。
技術やモノづくりに対する熱意やモチベーションが高ければ普段から「こういうものがあればなー」とか「こういうアプリを作りたい」ということを考えているはずです。
新卒のエンジニア就活において、ポートフォリオ(制作物)は社会課題や現状ある課題を技術的に解決するというマインドを証明できるのです。
制作物についての質問で技術力の深堀りができる
面接官からすると実物がある方が話を広げやすいですしイメージも湧きやすいはずです。
- このアプリのこの部分は技術的にどうやって実現したのですか?
- このアプリで技術的に工夫した点はどこですか?
このようなことを聞ければその人の技術に対するスタンスや思考力を見ることが出来ます。
正直、新卒のエンジニア就活においては、ポートフォリオ(制作物)があるかないかで圧倒的に書類選考の通過率が変わると思います。
就活まであまり時間がないという人も是非とも制作物は作っておくことをおすすめします。
ポートフォリオの種類と内容
ポートフォリオには種類があります。
- WebアプリケーションやWebサービス
- モバイルアプリ
- ゲーム
- ハードウェア
- Webサイト
- CLIツール
- ライブラリ
とにかく動いて面接官などが手元で確認出来るものが良いです。
ポートフォリオの例を公開
実際ポートフォリオと言われてもピンとこない方もいるかもしれません。
- 大学の授業評価サイト
- 大学の学園祭で利用するイベントを管理するサービス
- オリジナルのプログラミング言語
- 動画に直接メモを残せるサービス
- 欲しい物リストを共有してプレゼントの贈り合いが出来るアプリケーション
- AIが画風を変えてくれるアプリ
このように、社会課題や自分がいつも不便に感じていたことをアイディアにするだけでなく、単純にあれば楽しそう!という発想でも大丈夫です。
重要なことは、そのアプリやサービスを作った動機です。ここが話せるとモノづくりに対するモチベーションやポテンシャルをアピールすることが出来ます。
ポートフォリオの作り方
- 自分の周りにある課題を見つける
- その課題を技術的に解決する手段を見つける
- 技術構成を考える
- 実際にコードを書いていく
- 動くようになったら友達や家族に使ってもらう
- そのフィードバックをポートフォリオに反映する
重要なことは、それぞれの工程で考えたことや意思決定の動機をしっかりとメモしておくことです。
例えば、3の技術構成の部分で、なぜその技術構成にしたのかやどういう設計にしたのかということを話せるようにしておけるようにしましょう。この過程や考え方でポテンシャルが見られているように思いました。
また、フィードバックを貰うという経験はかなり大事です。意外とここが抜け落ちている新卒の学生は多いため、差別化になります。
【新卒エンジニア就活】面接の対策をしよう【例文付き】
さていよいよ新卒のエンジニア就活の面接対策についてです。エンジニア就活では以下の3点が成功の鍵となります。
- 自己分析
- 想定質問と想定回答を用意
- 面接のポイント
1つずつ見ていきましょう。
自己分析のやり方
普通の就活と同じ様に、新卒のエンジニア就活でも自己分析は重要になってきます。自分のことが分かっていないと自分が納得のいく就活が出来ませんし、面接においても質問に対して一貫した回答ができずに嘘っぽく聞こえてしまいます。
自己分析の1つのゴールとしては、自分の根底にある価値観を探ることです。面接でも「動機」が聞かれることが多いです。ある出来事や自分が起こした行動に対して、「なぜそれをやろうとしたのですか?」「なぜそれが良いと思ったのですか?」といったように聞かれます。
僕がやっていた自己分析のやり方を具体的に紹介します。ちなみに僕はキャリアセレクトのエージェントの方と進めました。
- モチベーショングラフで自分の人生を振り返る
- ある出来事に対して、なぜその感情だったのかを考えていく
- その後の人生以降にも影響を与えている出来事や価値観を探す
コツとしては、自分の人生の中で他人に話してて楽しい時期っていつだろう?っていうのを考えることです。
想定質問と想定回答を作る
新卒のエンジニア就活においては突飛なことはあまり聞かれません。良く聞かれる質問は固定されています。さらに、インターネットで面接フローや面接で聞かれる質問については先輩エンジニアの口コミが見れるので、事前に見ておくことをおすすめします。
コツとしては、先程行った自己分析や就活の軸というものをぶらさないように一貫性を重要視することです。
以下でよく聞かれる質問と僕の回答例や回答のポイントを紹介します。
自己紹介をしてください
面接の最初にほぼ必ず聞かれます。
意外と重要です。第一印象になりますし、この時点でどのようなコミュニケーションを取る人なのかや、文章の組み立て方やようやくの仕方がうまいか下手かが分かるからです。
この自己紹介から派生して面接が進んでいくこともあるので、しっかりアピールポイントを含めて話しましょう。
なぜエンジニアになりたいと思ったのですか?なぜプログラミングを始めたのですか?
エンジニアとして信念があるか、動機がはっきりしているかなどが見られていたように思います。
特に僕は文系だったので、この部分は必ず聞かれました。ここも正直に始めたときの想いを上手に言語化すれば大丈夫だと思います。
プログラミングに触れるようになったのは、大学1年時の非エンジニアの長期インターンをしている際にデータ分析のためのプログラミングの勉強会があったのがきっかけです。
もともと、何かが出来上がっていく過程や動いているものの仕組みがどうなっているかなどに興味があったのではまっていきました。
また、近くでエンジニアの方を見て、技術というツールを使って社会課題や近くにいる人の生活が豊かになったり楽しくなったり役になっているという感覚に憧れたためエンジニアになろうと思うようになりました。
新卒でかつ文系でエンジニア就活をしている人はなぜ自分がエンジニアになりたかったのかをしっかり言語化できるようにしておきましょう。
技術的な話で学生時代に頑張ったことはなんですか?
新卒のエンジニア就活では学生時代に頑張ったことで特に技術的に何をしたかが聞かれます。技術的なこと以外のガクチカは僕は聞かれませんでした。
僕はエンジニアの長期インターンの話やポートフォリオ(制作物)の話をしていました。
インターンの話ではさらに、
- どういう流れで開発してましたか?
- チームメンバーの数は?
- チーム開発で困ったことはありましたか?
- 自ら発信して組織を変えたことはありますか?
- 開発で気をつけていたことはありますか?
など追加で聞かれました。
ポートフォリオ(制作物)について
新卒のエンジニア就活において、ポートフォリオ(制作物)を作成している場合、ポートフォリオの話はかなり詳しく聞かれます。
ここでは技術やモノづくりへの好奇心やモチベーション、または現状どのくらいの技術力があるのか、プロダクトに対してどのように接しているのかなどが見られていたように思います。
- 何人で開発しました?
- 複数人の場合、役割はなんですか?
- 何ヶ月で作りましたか?
- どういったことを解決したくて作りましたか?(動機)
- 技術構成を教えて下さい。なぜその構成にしたかも教えて下さい。
- 技術的に工夫した点はありますか?
- 技術的に大変だったことはありますか?
- 今後このアプリをスケールさせていくにはどのようなことが必要だと思いますか?
就活や企業選びの軸はなんですか?
新卒のエンジニア就活において、就活の軸や企業選びの軸が聞かれる理由は
- 一貫性があるか
- 面接先の企業が軸に合致しているか
- 志望度はどのくらいか
- 将来的なポテンシャルがあるか
を確認するためです。
新卒時の僕の企業・就活の軸の例文は先程も載せましたが、再掲します。
多種多様な事業領域でかつ事業フェーズの違う事業を持っている企業という軸で見ています。
様々な事業領域・事業フェーズを経験することでエンジニアとして解決策の引き出しが多くなるのではないかと考えるからです。
扱う事業や事業フェーズによって必要な技術領域、最善の解決策は全く違うと思います。そのため、どのような課題に対しても複数の提案がエンジニアになりたいと考えているため、多種多様な領域で事業を展開している企業さんを中心に見ています。
将来的にどのようなエンジニアになりたいですか?
新卒時点であっても、将来のキャリアをしっかり考えているか、将来的に企業でどのように活躍をしてくれるかを見られています。
正直ここも素直にどんなエンジニアになりたいかなということを考えてそれを言語化するだけで十分だと思います。僕は将来的にプロジェクトマネージャーのようなことをしたいと考えていたのでそちらを中心に話していました。
ポイントとしては、将来なりたいエンジニア像に対して新卒時点の今現在どのような行動を取っているかもセットで述べることだと思います。
プロジェクトやプロダクトの全体感や全貌を掴み課題に対して適切な解決策を提案できるエンジニアになりたいと考えています。
また、プロダクトへの貢献度を上げたいため、将来的には一人のエンジニアというだけでなくマネジメントやディレクションといった立場になりたいと考えています。
現在はそのために、フロントエンドやバックエンド、インフラなどにこだわらずに学びたいことや好奇心の向くものについては積極的に触れています。
なぜ弊社を受けたのですか?
ここは就活の軸、将来なりたいエンジニアから逆算してなぜ弊社でなければ駄目なのかということを回答しましょう。
一貫した動機と流れが大事になります。そのためには自己分析だけでなく企業分析も必要となります。ホームページで調べるだけでなく、就活イベントで知った情報などから魅力的に感じる部分を伝えるようにしましょう。
普段どのような勉強をしていますか?またどのように勉強していますか?
新卒時点のエンジニアとしてのポテンシャルや技術に対しての好奇心を見られているのではないかと思います。
単純に現在勉強していることや今後勉強したいと思っていることを話していました。なぜそれを勉強したいかもスラスラと言えるようにしておきましょう。
どのように勉強しているかは、「簡単にネットや書籍で学ぶ→公式のチュートリアルやドキュメントを見る→自作で簡単に動くものを作る」というようなことを言っていました。
今現在他に受けている企業はありますか?
就活の軸がぶれていないかの確認や単純に把握しておきたいという理由で聞かれました。
正直に新卒のエンジニア就活で受けている企業や気になっている企業を答えていました。
面接のポイント
ここからは新卒のエンジニア就活における面接のポイントを僕なりに解説していきます。
- 結論から話す
- 動機を話す
- 嘘はつかなくていい
- 分からない質問には分からないと正直に伝える
- とにかく面接の経験を積む
結論から話す
結論を最初に述べることで話す内容が整理され聞きやすくなります。
結論から話すと話の終着点が明確になり全体像が掴みやすくなり印象が良くなります。
意外とできていない新卒の学生が多い印象です。
動機を話す
自分の考えや経験、成果を伝える際に動機を話すと自分の軸があることをアピールすることが出来ます。
嘘はつかなくていい
新卒のエンジニア就活においては嘘をつく必要はありません。エンジニアは技術の話をすれば嘘をついていることがすぐバレてしまいますし、嘘をつかなければならないのであればそれは自己分析が足りていない証拠だと思います。
分からない質問には分からないと正直に伝える
技術的な質問に対して分からないことがあると思います。
その際には現在自分の理解している最大限のことは伝え、そこまでしか理解できていないということを正直に答えましょう。
新卒時点ではエンジニアとしての完璧な技術力は求められていないはずです。
分からないことがあったときにどのようなアプローチをするのかが大事です。
とにかく面接の経験を積む
いくら面接の事前準備をしてシミュレーションをしても本番の面接の空気感は実際の面接でしか掴めません。
また、企業の方と何度も話していくうちに自分が話すこともブラッシュアップされていきます。いきなり本番の面接をするのではなく、インターンの面接やキャリアセレクトやエンジニア就活の就活イベントで企業の方と話すのに慣れておきましょう。
[TIPS]新卒のエンジニア就活の面接での逆質問
新卒のエンジニア就活では逆質問の時間がほぼ必ずあります。
逆質問は単純に自分が気になることを質問すれば良い時間です。しかし、給与や副業、残業時間などの質問は止めといた方がいいかもしれません。そのような質問は内定後の面談で話せます。
自分がよくしていた逆質問を例として挙げておきます。
- 御社に入社することになった場合、入社までにやっておくべきことはありますか?
- 企業の雰囲気はどんな感じですか?
- 〇〇さんはなぜその会社に入ったのですか?
- 入社後に具体的に自分が担当する課題はなんですか?
- なぜインターン生を採用しているのでしょうか?
- どういう学生が活躍しているのですか?
- 私が作ったアプリケーションのフィードバックはありますか?
- ここまでの面接で私の評価はどういったものになっていますか?
最後の2つの質問はかなりオススメです。単純に今後のためにも参考になりますし、ポートフォリオにも取り入れることが出来ます。
また、積極的にフィードバックを求めてくる新卒の学生に好印象を持つ企業も中にはあります。
【時間がある人のエンジニア就活TIPS】長期インターンへ参加しよう
エンジニアのインターンには
- 説明会のようなインターン(1日〜数日)
- 短期インターン(1週間〜1ヶ月)
- 長期インターンがある(1ヶ月〜)
参加して新卒のエンジニア就活で有利になるのは短期インターンと長期インターンです。
説明会のようなインターンは単純に企業側のリクルート活動や学生がその企業をもっと知るという目的で行われます。
短期インターンについて
短期インターンはいわゆる夏インターンや秋冬インターンのことで、実はエンジニアの短期インターンの参加難易度は非常に高いです。短期インターンからそのまま本選考に進むパターンもあり、また、「〇〇社でインターンをしていた」という事実が就活でアピールになることさえあります。
ぶっちゃけ、短期インターンに受かる人は新卒のエンジニア就活で悩む層ではないと言えます。僕はサポーターズの就活イベントから何社か選考に進みましたが、夏のインターンには全て落ちました。(このときの面接での経験は非常に活きた)
このような短期インターンは直接企業のホームページから応募するだけでなく、キャリアセレクトやサポーターズの就活イベントを通して選考に進むパターンが多いです。
長期インターンについて
先程から繰り返していますが、新卒のエンジニア就活では実務経験があるかないかで圧倒的に差がつきます。正直に言うと、実務経験があると新卒のエンジニア就活は余裕かもしれません。
学生で実務経験を積めるのが、長期インターンです。もちろん参加するだけでは意味がありません。
- 実務経験を積むことで圧倒的に成長できる。
- 就活は無双する。
- 優秀な学生と繋がれる。情報戦も有利に。
- 自己分析が進む。自分がしたいことが明確になる。
- 業界や企業、ビジネス構造への理解が深まる。企業選びに活かせる。
長期インターンへ参加するには面接や制作物でのアピールが必要となりますが、絶対に経験をしておくべきです。
【新卒のエンジニア就活】内定企業の比較・検討・承諾
ここからは新卒のエンジニア就活で内定が出たあとの話です。新卒のエンジニア就活をする前であっても、就活の全体像を掴むために一読しておくことを推奨します。
新卒のエンジニア就活は内定が出てそこで終わりではありません。エンジニアのキャリアは就活後のほうが圧倒的に長いからです。
基本は面接している段階でこの企業がいいなとかあるはずですが、万一迷った場合はもう一度面談を組んでもらうことをおすすめします。企業によっては断られることもあると思いますが、それも含めて判断材料にしましょう。
内定が出てから初めて聞けるようなこともあるはずです。僕は最終的に2社で迷い、何度も面談を組んでいただきました。
また、比較する企業をスプレッドシートにまとめてみると比較しやすくなります。
新卒のエンジニア就活にその他の関するQ&A
未経験でも新卒でエンジニア就活で合格することはできる?
目指す場所によります。
SIerのSEであれば学歴があれば未経験でも新卒で入社できることが多いと聞きます。
Yahoo!やメルカリ、LINEといったWeb系のメガベンチャークラスの企業は未経験だと厳しいかもしれません。しかし情報系の院卒で研究内容がしっかりしており、学歴もある場合には未経験でも入社している例を見ています。
ミドルベンチャークラス以下の企業はかなり企業によって変わります。メガベンチャークラスの企業よりも入社時点の求められる技術レベルが高いこともありますし、未経験でも入社後に育ててくれる企業もあります。
文系でもエンジニアになれる?
もちろんなれます。海外だとコンピューターサイエンスの学士が必要なところも多いですが、現状の日本の新卒のエンジニア就活では大丈夫です。
僕自身23卒ですが、文系で最大手のWeb企業へ複数内定をもらうことが出来ました。体感では、「文系である」ということ自体はそこまで就活に不利に働いているという印象はありませんでした。
しかし、文系であるがゆえになぜエンジニアを目指そうとしたのかということは深く聞かれます。
また、
- ちゃんとコンピューターサイエンスの知識はあるのか
- 論理的な思考力があるのか
- アルゴリズム分かってるのか
- 低レイヤの話もちゃんとできるのか
- 新卒時点でどのくらいポテンシャルがあるのか
は特に見られていたように感じました。
先程も述べましたが、文系でWeb系のテック企業にエンジニア職として内定を貰いたい場合は、長期インターン経験(実務経験)がないとかなり厳しいかもです。
エンジニアの見た目問題について
皆さんはエンジニアに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
偏見ですが、エンジニアは見た目が良くない人が多いです。ビジネス職でのインターン、エンジニア職でのインターンどちらも経験してきた僕ですが、かなり差があるように感じました。
ここでいう見た目が良くないというのは、イケメンだとか顔が悪いかとかそういう問題ではなく、最低限の清潔感や最低限のファッション、引いては最低限のコミュニケーション能力に問題があるということです。
逆に言えば清潔感があり身なりもきちんとしていればそれだけで差別化になるということなので、面接時には特に気をつけて見た目を整えましょう。
新卒のエンジニア就活に資格は必要?
実は、新卒のエンジニアの就活でアピールするのは資格では難しいです。特にLINE、DeNA、メルカリ、リクルートのような大手のWeb系企業では資格よりも開発経験やポートフォリオ、研究実績の方が重要視されます。
しかし、僕は人事担当ではないため、加点になっている可能性も実はあったのかもしれません。また、資格の取得までの勉強の過程や知識自体には相当意味があるため、余裕があるなら取っておくべきでしょう。
もちろん、レベルの高い資格だと目を引くこともあります。
- ITパスポート→エンジニアの就活ではアピールにはなりません。(ビジネス職ならおそらくアピールになります。)
- 基本情報技術者試験→エンジニアの就活ではアピールにはならない場合が多いですが、ITパスポートと違い多少難易度は上がるため、文系が取っていると最低限CSのことは分かっているんだなという証明になることもあるそうです。
- 応用情報技術者試験→就活でアピールになると思います。しかし取得難易度が高いです。
まとめ: 新卒エンジニア就活の全て
ここまで見てくださった方は気づいたかもしれませんが、新卒エンジニア就活で重要なのは本選考の時期だけではないということです。
面接時期に考えた志望動機やエンジニアになりたい理由をその場で並べるよりも、普段からプログラミングの勉強をしたり、制作物を作ったり、長期インターンで実務を積んだりということの方が何倍も大事なのです。
なぜなら、エンジニアの就活では動機自体を証明することが可能だからです。
「エンジニアになりたい!」「プログラミングが好きです!」という言葉を並べるよりも、「エンジニアになるためにこのような行動をしてきました」「プログラミングが好きなのでこのようなアプリを作りました」と言えば一発で伝わるのです。
その意味で新卒のエンジニア就活は本当にシンプルで嘘がいらない就活なのです。
エンジニア就活にはかなり熱を入れていたので、相当長い文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。この記事を参考にして、是非新卒のエンジニア就活を成功させてください!!
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