「長期インターンをすぐ辞めるのは良くないのかな。。」
「長期インターン辞めたいんだけど。。」
長期インターンを始めてみたものの想定と違う場合などすぐ辞めたい、、と思うことはあるかと思います。
実際僕はインターンを始めて1ヶ月で辞めてしまった経験があります。
この記事では長期インターンをすぐ辞めることを考えている方に向けて、
- 長期インターンはすぐ辞めるべきではない
- 長期インターンをすぐでも辞めたほうがいい場合
- 長期インターンを辞める場合の手順
について、僕の経験を交えて話していきたいと思います。
長期インターンをすぐ辞めるべきではない理由
結論から言うと長期インターンをすぐ辞めることはなるべくしない方が良いです。
その理由をいくつか述べていきます。
理由①: どの企業でもきついことはある
そもそも長期インターンはきついことが多いです。どの企業に行ったとしても少なからず辛いことやきついことはあるのでそれを乗り越えることが重要なのです。
きついことを一切やりたくないという人はもう一度長期インターンをやりたい理由を考え直してみましょう。長くない大学生活の中でわざわざやりたくないことに時間を割くのは時間が勿体ないと思います。
理由②: 職場や環境の良さはすぐ分かるものではない
その企業の良さはすぐ分かるものではありません。ある程度の期間勤めることで振り返ったときに、自分ができることが増えていたり仲間が増えていたりすることで「この企業は良い企業だな」と実感が湧くものです。
入ってすぐは「こういうことをやりたかったわけではない」「自分が思い描いていたことができていない」と企業の悪い部分ばかり目に入って他の企業に行けば自分のやりたいことが叶うような気がしてしまいます。
しかし、企業側からするといきなりスキルもないのに任せられない、自分のやりたいことが伝えきれてないなどの理由があるかもしれません。
このような場合は直属の上司や社長に自分がやりたいことを伝えてみましょう。そこで断られたとしても、なぜそれを任せてもらえないか理由を聞き、その理由を潰していくような行動をしていくことが大事です。
理由③: 意外とベンチャー界隈は狭い
盲点かもしれませんが、意外とベンチャー・スタートアップの界隈は狭く、社長同士が繋がっていたりすることがよくあるものです。そのため、すぐ辞めて次の企業へ行く際に悪く影響する可能性があります。
僕が実際にすぐ辞めてしまった企業の社長が次行く企業の社長の元部下だったと知ったときは震え上がりました。
長期インターンをすぐ辞めても良い場合
インターン先の企業がブラックすぎる
僕が唯一1ヶ月で長期インターンを辞めた理由がこれでした。
- 最低出社が週3日×8時間にも関わらず給与は固定で月3万円。
- 先輩インターン生は1年週7日勤務にも関わらず減給により月2万になっていた。
- ストックオプションをチラつかせる。
- 終業時間に謎の褒め合いタイムがある。
- 社長への信仰がほぼ宗教。
なぜこんな企業に入ったのかと自分でも思いますが、入社前と大きく話が違ったのです。
このようなインターン生に薄給しか渡すことでしか回らない企業はスキルもつかないのですぐ辞めた方が良いです。
企業が怪しい
企業が行っている事業や手法が少し怪しいことがたまにあります。
「これって犯罪スレスレじゃない?」、「この手法グレーすぎない?」みたいなことは意外と多いです。
よくあるのが、「長期インターン」と称して意識の高い学生を集めねずみ講などの詐欺まがいのことをやらせるというパターンです。
友人に「最近インターンを始めたから話を聞いてほしい」とカフェに呼ばれ50万円のUSBを買わされそうになったことがあります。
このような企業は勤めているだけで周りから人がいなくなったり、最悪警察のお世話になってしまうのですぐ辞めましょう。
人間関係に問題がある
正直あまりないかもしれませんが、入社先の社員にいじめられたり、どうしても苦手な人がいる、仕事に対してではなく人格を否定してくるなどの場合は自分自身ではどうしようもないので辞める方が良いかもしれません。
ここまで3つほどインターンをすぐ辞めた方がいい場合を述べましたが、共通しているのは「自分ではどうしようもない」ということです。
スキル的な部分できついのであれば経験を積み成長することで解決する可能性もありますが、企業がブラックすぎる、いじめを受けるなどは自分ではどうしても解決することができません。
自分が変わることで解決できそうな場合は続けてみる、そうではないならその長期インターンはすぐ辞めるという判断をすると良いかもしれません。
長期インターンを辞めたいときの手順
では実際に長期インターンを辞めるときは誰に、いつ、どんな手段で伝えるのが良いのでしょうか?
実際に3社退社している経験の僕が考える円満退社の手順を1つずつ見ていきましょう。
先にそれぞれポイントだけ述べておきます。
- 誰に?→まずは直属の上司。その後先輩は社長に。意外と忘れがちなのがインターン仲間への挨拶。
- いつ?→退職したい日の1ヶ月程度前。
- どのように?→メールだけはNG。なるべく直接伝えよう。
次の章から細かく見ていきます。
長期インターン辞めるのは誰に伝える?
長期インターンを辞めたい場合は、まずは直属の上司やトレーナーの方に伝えるべきでしょう。
一番お世話をしてくれた方は自分への理解もあるし相談しやすい事が多いです。また、自分が辞めることで業務に支障が出る場合があるため、それを管理している上司は早めに知りたいはずです。
また、ビジネスマナーとしてもお世話になった直接の上司を飛ばして社長に話すというのはあまり誠実ではありません。
勿論、直属の上司がいない、または話しづらい、コミュニケーションが上手くいっていない、というようなことがあるときは、面接で話した方や社長、人事部の方に連絡してみると良いでしょう。
ここで重要なことは、直属の上司や社長に辞める意思を伝えた後、インターン仲間や同期にもしっかり話しておくということです。
一緒に苦しい環境や苦労を乗り越えた仲間には今後も関係を築いていくためにも、しっかりと辞めるということを話しておくべきです。
長期インターンを辞める連絡はいつすればいい?
長期インターンを辞める連絡のタイミングはできるだけ早いほうが良いです。1ヶ月前が理想です。1ヶ月あれば企業側は退職手続きやタスクの引き渡しなどをスムーズに行うことができます。
また、早い段階で相談すれば何か解決策を考えてくれるかもしれません。
しかし、長期インターンを始めてからすぐ辞める場合は、退職の相談をした段階で辞めることもあるかもしれません。
僕は過去に長期インターンを1ヶ月という短い期間で辞めたことがありますが、そのときは次の日から出社しなくても良いということになりました。
長期インターンを辞める際はどのように伝える?
長期インターンを辞める際はメールやLINEなどのチャットではなくできるだけ直接伝えましょう。どうしても行くのが嫌なとき、そしてそもそもインターンがリモートのときはメールやチャットで伝えても良いかと思います。
そして、辞める際には確実に伝えるべきことが3つあります。
- 辞めたいという意思
- いつまでに辞めたいか
- 辞めたい理由
- 残っているタスクがあればその説明など
- 感謝の言葉
辞めたいという意思
まずは簡潔に辞めたいと思っているという意思を話しましょう。経営者や上司に当たる人は忙しいことが多いので、結論から話すのが良いです。
いつまでに辞めたいか
また、いつまで勤めようと思っているかを伝えます。先程も述べたようにタスクの整理や退職手続きがあるためできるだけ早めに伝えるのが良いです。
辞めたい理由
さらに、辞めたいと思っている理由を正直に丁寧に話しましょう。
辞めたい理由には以下のようなものがあると思います。
- 将来のキャリアの方向性が合わない。
- 現在与えられている課題や教育が自分のやりたいことや目指したい場所とは遠い
- 別のキャリアで本当にやりたいことが見つかった。
- 環境が合わなかった。
- 上司や仲間、同僚から不適切な扱いやいじめを受けた。
- ストレスがかかってしまう。
- 健康上の問題が出てきた。
- 身体や精神に問題が出てしまい仕事を継続できなくなってしまった。
- 家族やプライベートな事情。
- 特別な事情により仕事が続けられなくなった。
- もっと良い条件のインターンが見つかった。
残っているタスクがあればその説明など
また、未完了のタスクや課題について整理しておき、解決させるための計画を立てておくと企業側も業務に支障が出ないため良い印象を持たれます。
感謝の言葉(最重要)
絶対に感謝の言葉は伝えましょう。インターン生は戦力として見られているとは言え、企業側からしたら採用コストや教育コストを払ってインターン生を雇っているのです。感謝の言葉なく辞められたら非常に悲しいはずです。
環境を用意してくれたこと、どのようなことを学べたのか、これからそれをどのように活かしていくのか、といったことを言語化して感謝を伝えましょう。
長期インターン辞める場合の例文
先程の章を踏まえて簡単な例文というかテンプレートを用意しました。あくまでも例文ですので、実際には自分の言葉で述べるようにしましょう。
お世話になっております。〇〇です。この度長期インターンを退職させていただくことを検討しています。(断定でも良い。)
退職時期としては、○月○日までを考えております。
退職検討の理由としては、自分の将来のキャリアが固まり、それに向けて新しい道へ進みたいと考えたからです。
(略)
現在私が持っている残タスクとしては□□と△△があり、□□に関しては残りの勤務日数で私が終えられそうです。△△に関してはここまでは進められますが、残りは後任の方に任せたいと思っています。手順などはドキュメントに残しています。
最後に、今回のインターンでは××について貴重な経験をさせていただき、多くのことを学ばさせていただきました。今回のインターンの環境を用意してくださって非常に感謝しています。今後もしお仕事を一緒にすることになった際には宜しくお願いいたします。
補足: 長期インターンってどれくらい続ければいいの?
ここまで例外を除き長期インターンはすぐ辞めないほうが良いということを述べてきましたが、「すぐ」ってどのくらい?と疑問に思う方もいるでしょう。
これは主観になってしまうのですが、最低でも6ヶ月くらいが良いのではないかと思います。
企業の募集要項を見ても「6ヶ月以上勤務できる」ことが条件になっている場合が多い印象です。6ヶ月未満だと企業側からすると「研修だけやってあげたものの貢献はしてくれなかった」というイメージが残ってしまうと思います。
さらに、長期インターンで得るべき経験とは、目標を設定し、それに対してどのようにアプローチをするか、実際に達成できたのか、そしてその結果を振り返るという一連の流れなのです。
その一連の流れを何度も繰り返すことでそれが経験となりスキルとなります。そのためにはある程度の期間が必要なのです。
まとめ: すぐ辞めても良いけどその後が大事
正直学生なら社会人と違って身軽ですし何度でもやり直すことができます。だからこそ何か1つのことを貫く人は他の学生と差別化できます。
もし今回勤めた企業をすぐ辞めてしまったとしても、また、長期インターンを今後やらなかったとしても、短い学生生活の中で「これだけは他の人よりも語れる」というものを見つけて継続していきましょう。
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