「第一志望に合格できず浪人することになりましたが、宅浪ってきついんですか?」
「宅浪だけはやめとけと言われたのですが実際どうなんですか?」
宅浪を考えている人は「宅浪はやめとけ」「宅浪は危険」というような意見を耳にして宅浪は失敗しやすいのかと不安になっているのではないでしょうか?
実際に宅浪を成功させた経験から、宅浪はやめとけ、宅浪はキツイと言われてしまう理由とその対処法、宅浪を上手く成功させるコツを解説していきます!
僕は現役時偏差値57、全落ちから宅浪をし、5教科勉強しつつ早稲田、慶應の5学部合格したので信憑性はあるかと思います!!
「宅浪はやめとけ、きつい、危険だ、成功率が低い」と言われる理由
まずはなぜ「宅浪はやめとけ」「宅浪はきつい」と言われるかとその対処法を実体験を交えて解説していきます。
- 孤独感に耐えられない
- 自宅では誘惑が多い(自己管理が難しい)
- 自分で計画をたてなければいけない
- 計画が崩れてしまう
- 分からない問題の解決が難しい
- 解答の添削ができない
それぞれ詳細に見ていきましょう!
孤独感に耐えられない
宅浪はやめとけと言われる理由で一番最初に挙げられるのは「孤独がきつい」というのではないでしょうか?
同じ高校でストレートで大学へ入学した人が大学でエンジョイしている中、家でひたすら勉強をしなければいけない孤独感は相当なものでした。
予備校や塾に通っていれば、少なくともそこでメンターの人や講師とコミュニケーションを取ることができますし、同じ境遇の友達などができるでしょう。
孤独感は思った以上にきつい感情で正直勉強どころではありません(笑)このような経験からも「宅浪はやめとけ」「宅浪は危険だ」にある程度うなずける部分もあります。
対処法
宅浪の孤独に耐えられないに対する対処法は以下のようなものがあります。
- 浪人仲間を探す
- 定期的にリフレッシュの日を作る
- 家族と積極的に話す
一番のオススメは浪人仲間を探すことです。僕は高校時代の部活の友人4人くらいで一緒に宅浪を決意しました。この選択が本当に大きかったです。
1週間に1回くらい一緒に勉強するという名のもとに集まったり、早起き目的で朝散歩をするようにして集まったりしていました。
進捗や大学受かったら何するみたいな話をすることでストレスを発散させていました。
個人的には孤独感に耐えられる人や一人でもきつくないという方は全員宅浪した方が良いと考えています。
また、もし浪人仲間が作れなそうなら、アルバイトをしたり、週1とかで完全リフレッシュのオフ日を作るのがオススメです。
自宅では誘惑が多い(自己管理が難しい)
自宅という場所は、自分の所有物が全てあり、監視もほとんどないためサボろうと思えばいつでもサボれる環境です。
このような誘惑的な環境で自制心を持って勉強に励むのは相当キツイものだと思います。
また、朝に決まった用事などもないため、夜更かししたり長めに昼寝したりしてしまい、生活リズムが崩れがちです。
対処法
- スマホロックのボックスを使う
- 有料自習室やカフェ使う
- 生活リズムは気にしすぎない
僕は上記のようなものを使って誘惑物を全てぶちこんでいました(笑)こうすることでどうあがいてもスマホやゲームには触れられないので、勉強するしかなくなります。
また、自宅がどうしても誘惑物が多くてキツイという方は有料自習室やカフェや図書館を利用してみるのが良いと思います。僕はほぼ毎日この有料の自習室に通う生活をしていました。このような場所を利用することで他の人がいるという緊張感や監視されているという感覚を得られることができます。
その際に、宅浪仲間と一緒に通うことで行き帰りは話ができるので一石二鳥です。
最後に、生活リズムがずれてしまうことについては、勉強時間がちゃんと取れているなら、あまり気にしすぎないようにしていました。本番前までに生活リズムが合っていれば問題ないのではないかと思います。
自分で計画を立てなければいけない
「宅浪はやめとけ」「宅浪はキツイ」と言われる次の理由は「自分で計画を立てなければいけない」という点です。
学生時代に独学で受験をせず、予備校の用意してくれた計画に則って受験をした方はここでつまずく可能性があります。
目標から逆算して1年間の計画を立てなければいけないのは難しいことです。
対処法
これは明確に良い対処法があります。「武田塾の無料相談に行くこと」です。武田塾とは、授業をせずに参考書だけで自学自習で合格させるというコンセプトの塾です。
武田塾では、「ルート」という合格までにやるべき参考書とその期間の目安を動画で提示してくれています。
武田塾では無料相談で「貴方はこのように進めていくのが良いのではないか?」というカリキュラムのを教えてくれます。(現在もやっているかは武田塾に確認してみてください。)
このようなものを利用することで計画をしっかりと立てることができます。
また、オンライン家庭教師やオンラインの塾だけ入り、スケジュール相談に乗ってもらったり、勉強を管理してもらうというのをぜひオススメします。
- 学年ビリから難関校を目指すなら【オンライン坪田塾】
- 講師との対話によるアウトプットに比重を置いている。
- 心理学をベースにした指導法を身に着けた講師。
- 現役東大生による最高峰のオンライン個別指導【スタディコーチ】
- 講師には東大生・早大生・慶大生のみを採用しているため、勉強計画の相談がしやすい
- チャットで担当コーチへ学習の相談が可能
計画が崩れてしまう
せっかく計画を立てても実際にそれがうまくいくことは少ないです。さらに宅浪という管理のない状態では計画通りにすすめるのは非常にきついため、この点が「宅浪はやめとけ」「宅浪は危険」と言われる理由になっています。
僕も何度も何度も計画が崩れては計画を立て直しというようなことをやっていました。
対処法
- 完璧主義にならない
- 余裕のある計画を立てる
まずは完璧主義になってはいけません。計画は崩れるものだという前提で考えましょう。ちょっと進捗が遅れただけでモチベーションが落ちてしまうというのはよくありません。
また、計画は余裕を持って立てましょう。その際に、最低限の計画と出来れば到達したい計画の2種類考えておくと良いと思います。余裕を持って立てることで心にも余裕が生まれ、計画遅れにならないことが多いです。
分からない問題の解決が難しい
宅浪で勉強していく場合、基本的に参考書を進めていく形になります。参考書の解説で理解できない部分があった時に宅浪だと解決する手段が限られます。予備校などに行っていればチューターやメンター、または講師に質問ができます。
対処法
- 参考書のレベルを下げる
- ネットで聞く
- 友達に聞く
- (高校時代の先生に聞く)
まずは参考書の解説が理解できない場合は大抵参考書のレベルと自分のレベルが合っていないことが多いです。参考書のレベルを下げて前提知識の抜け落ちがないかなど確認してみましょう。
また、誰かしらに聞けるような環境を用意することが大事です。例えば自分より頭の良い友人(既に合格して大学にかよっている人でも良い)や、インターネットの知恵袋などで聞いてみましょう。
インターネットでの質問は、文字に起こす必要があり、疑問点をまとめる過程でどの点が分からないポイントなのかを整理できるのでオススメです。
解答の添削ができない
自分で解いた記述式問題の解答の添削は非常に難しくキツイため、「宅浪はやめとけ」「宅浪危険」と言われる理由となっているのかもしれません。
例えば、国語や数学、英語の和訳英訳などです。参考書に採点ポイントは記載されているものの、最後までなんとなくでしか採点・添削ができませんでした。
対処法
- 模試を受けまくる
- 添削サービスを利用する
記述式の模試を受けまくることで、大体の点数の感覚がつかめてきます。そうすることで自分の採点の精度も上がってきます。
また、英訳や和訳は添削のサービスがあります。有料にはなってしまいますが、僕は
というサービスを利用していました。
宅浪のメリット【理論上最強】
ここまでは「宅浪はやめとけ」と言われる理由について述べてきましたが、ここではそれでも僕が宅浪をオススメする「宅浪のメリット」について簡単に解説します。
- 浪人にかかるお金が少ない
- 勉強時間を最大限作れる
- 人生において重要な能力を養うことが出来る
- 自分とは何かについて考えるようになる
まず、宅浪のメリットと聞いて一番に思いつくのがお金の問題です。勿論、参考書を購入したり、添削サービスを使うなどかかってくるお金はありますが、予備校に通うのに比べると圧倒的に少額で済みます。
さらに、予備校に通うための移動時間がないため勉強時間を最大限に使えます。
また、宅浪で養われる能力とは、「目標から逆算して日々の計画に落とし込み達成するようにこなしていく」という浪人後の人生で非常に活きてくる能力です。僕は正直ここで養われた能力で大学時代独学でプログラミングや就活と言った様々なことに挑戦することができました。
最後に、宅浪は1人でいる期間が長いので、「自分が本当にやりたいこと」「自分は何をしていたらハッピーなのか」「自分の人生とは」みたいなことを考え始めます(笑)
しかし、このような時間はストレートで大学入学しストレートで就活までする人には取りづらい貴重な時間なのです。今までの人生を振り返って自分について考えるいい機会になるのも宅浪のメリットです。
宅浪を成功させるコツ
ここまで宅浪はやめとけと言われる理由と対処法、それでも宅浪がオススメとなる理由(メリット)について解説してきましたが、ここからは宅浪を成功させるためのたった一つのコツについて徹底的に解説していきます。
それは、「メンタルケアに命をかける」です。
どんな秀逸な計画を立てても、最初だけモチベーションが高くても、結局メンタルが続かなければ意味がありせん。
しかし、どうしても1年間勉強し続けて同じメンタルで続くことはないので、メンタルコントロールが本当に大事になってきます。メンタルコントロールのコツを3つほど解説していきます。
- 浪人仲間を作る
- アルバイトをする
- 強制的にリフレッシュ日を作る
- 自分にご褒美を用意する
- 中毒にならないくらいのいい感じの趣味を見つける
- 勉強場所を変えてみる
浪人仲間を作る
宅浪はやめとけと言われないため、宅浪の成功させるためのコツとして「浪人仲間を作る」が挙げられます。
まずは、浪人仲間と一緒に宅浪ができれば一番良いと思います。定期的に進捗を報告し合ったり、辛い時に励まし合ったり、一緒に模試に行ったり、勉強のことについて相談するなどメンタル安定以上に大事になります。
アルバイトをする
宅浪はやめとけと言われないため、宅浪の成功させるためのコツとして「アルバイトをする」が挙げられます。
もし浪人仲間が作れそうにない場合、アルバイトをするというのも手です。実際に僕は受験期の最初の方はアルバイトをしていました。なるべくアルバイト同士でコミュニケーションが出来るような環境のアルバイトが良いですね。受験費用や参考書代に充てられるため一石二鳥です。
強制的にリフレッシュ日を作る
宅浪はやめとけと言われないため、宅浪の成功させるためのコツとして「強制的にリフレッシュ日を作る」が挙げられます。
最後に、「1日のうちでこの時間帯は自由時間」「1ヶ月に1日この日は小旅行に行く」など自分なりにリフレッシュ日を強制的に作りましょう。
メンタルは気づかないうちにすり減っていることが多く、メンタルブレイクするときは一瞬だったりします。そのため、強制的にリフレッシュ日を作るというのが大事だと思います。
自分にご褒美を用意する
宅浪はやめとけと言われないため、宅浪の成功させるためのコツとして「自分にご褒美を用意する」が挙げられます。
浪人は長期戦です。
その長期戦でモチベーションを維持するためのコツとしては、短期的なご褒美を用意することです。人間は報酬のことを考えているときが一番頑張れるのです。
- 映画や小説を鑑賞して良い日を作る
- このページまで頑張ったら〇〇をする
- 参考書が早めに終わったら完全オフ日にする
- 参考書と一緒に好きな小説や漫画を買う
- 一日頑張ったら銭湯やサウナに行ってリフレッシュする
- 平日空いてる時間にマッサージを受けに行く
- 模試終わりに友達と美味しいごはんを食べに行く
人間の特性を利用して仕組み化することでモチベーションを保ちましょう。
中毒にならないくらいのいい感じの趣味を見つける
宅浪はやめとけと言われないため、宅浪の成功させるためのコツとして「中毒にならないくらいのいい感じの趣味を見つける」が挙げられます。
適度な趣味を持つことで、学習との適切なバランスを見つけることが可能になります。
これにより、学習のストレスを和らげ、新鮮な気持ちを保つことができます。すでに趣味を持っている人は、それを活用して宅浪期間における癒やしにしましょう。
しかし、スマートフォンのゲームのように中毒性がある趣味には気をつけましょう
勉強場所を変えてみる
宅浪はやめとけと言われないため、宅浪の成功させるためのコツとして「勉強場所を変えてみる」が挙げられます。
宅浪というと自宅での勉強が一般的ですが、学習場所は必ずしも自宅に限定しなくても良いと思います。
特に、宅浪の初期段階で、様々な勉強環境を試し、自分にあった最適なスタイルを発見することが重要です。
新しい勉強環境は脳に良い影響を与え、適度な雑音は集中力を高めることがあるそうです。
私の経験上、カフェやファストフード店、図書館、そして有料の自習室などが有効でした。
宅浪はやめとけに関連するQ&A
宅浪は楽しい?
宅浪をやめとけと言われる理由に宅浪はメンタルによくないというものがあると述べてきましたが、実は筆者は「宅浪は楽しい」と思っていました。
なぜ宅浪を楽しいと思えていたのかについて詳しく以下の記事でまとめているので併せて読んでみてください。
宅浪の成功率は?
宅浪の第一志望の成功率は10%以下と言われています。
個人的には、もう少し高いのでは?という気がします。浪人生って第一志望をちょっと無理かなくらいの高めに設定することがほとんどなのでこのような数値になっているのではないかと考えています。
成功率の定義って難しいですね。。僕は確かに第一志望は国立の大学で落ちてしまいましたが、普通に宅浪で成功したと思ってます。
宅浪は病む?精神崩壊しないの?
宅浪は確かに普通の浪人生や予備校生と比べて精神崩壊しやすいかもしれません。
ただし、本記事で述べたことを実践すれば大丈夫です!
また、精神崩壊にフォーカスした記事も書いていますので合わせて御覧ください。
宅浪にかかる費用は?
僕は1年間の宅浪で30万円ほどかかってしまいました。それでも予備校生の1年間にかかる平均的な費用は「110万円〜150万円」とされていますので、大分費用は抑えられたのではないかと思います。
宅浪自体にかかる費用は
- 参考書
- 動画サービス(スタディサプリ)
- 英語添削サービス
- 模試
- 受験費用
ですかね。
結論: 宅浪はやめとけ?に対する考察
インターネットや友人や親からも「宅浪はやめとけ」ということを言われているかと思います。
しかし、個人的には宅浪のメリットがデメリットを上回っていると強く感じています。
実際に筆者の周りでも宅浪で合格した人のほうが多い印象を持っています。それは完全に受験に対して主体的になれるからなのではないかと思います。失敗しても責任は自分。他人任せでないから言い訳もできない。そのような環境にいた方が力を発揮するのではないでしょうか。
ぜひ宅浪を成功させて人生の自信にしてください!
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