宅浪は楽しい。ただし条件アリ。【宅浪で早慶行った人の体験談】

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浪人を考えています!時間もたくさん取れそうだし自宅浪人にしようか迷っています。
宅浪ってきつそうだけど楽しいという意見も聞くし。。実際どうなの?

浪人を前に上記のような疑問を持つ方は多いと思います。

実際、18歳のときの僕は浪人を決意し予備校に行くか宅浪をするか非常に悩んでいました。

そこで、この記事では宅浪を楽しみつつ早稲田、慶應の複数学部に合格した筆者が、

  • 宅浪を楽しいと思える条件
  • 宅浪が楽しい理由
  • 宅浪でキツイ瞬間
  • 宅浪を楽しくするためにできること

について徹底的に解説していきます。

目次

【結論】宅浪は条件が整えば楽しい【理論上最強】

まず結論からですが、「宅浪は楽しいが、条件付き」です。

まずはその条件について解説し、その後になぜ宅浪が楽しいかについて解説していきます。

以下が僕の考える宅浪を楽しいと思える条件です。もちろん全部を満たしている必要はありません。

宅浪を楽しい期間にするために必要な条件
  • 宅浪仲間がいる
  • 支えてくれる友達がいる(できれば現役で進学した人ではない人)
  • 人間関係が得意ではないしむしろ嫌い
  • 自己管理ができる人

一つずつ見ていきましょう。

宅浪仲間がいる

まず宅浪が楽しいと思える条件として挙げられるのは「宅浪仲間がいる」ことです。

できれば浪人仲間というよりも、同じように自宅浪人をしている仲間だと良いと思います。

宅浪仲間がいることで、

  • 励まし合うことができる
  • 適度な競争相手になる
  • 勉強の相談ができる
  • リフレッシュ日に遊びに行くことができる

というようなメリットがあります。これにより宅浪期間が楽しくなるのです。

宅浪と言うとどうしても独りでモクモクやるというイメージですが、逆にそれだと続かないと僕は思っています。精神的に支え合うことができ、お互いの目標を共有しモチベーションを維持することができます。

支えてくれる人がいる(できれば現役で進学した同期ではないほうが良い)

次に宅浪が楽しいと思える条件として挙げられるのは「支えてくれる人がいる(できれば現役で進学した同期ではないほうが良い)」ということです。

もし宅浪仲間を作れなかったとしても、家族やバイト先の先輩など、悩みを相談できる相手がいると宅浪は楽しいと思えるはずです。

この際に注意して欲しいのは、できるだけその人が現役で進学した同い年の同期ではないほうがいいです。

どうしても大学で楽しんでいる姿が目に入ってしまい、逆に病んでしまう原因にもなります。

僕はできる限り大学に進学した友達には会わないようにしていましたし、SNSも1年間は削除して目に入らないようにしていました。

人間関係が得意ではないしむしろ嫌い

次に宅浪が楽しいと思える条件として挙げられるのは「人間関係が得意ではないしむしろ嫌い」ということです。

このような性格の方は圧倒的に宅浪向きです。

予備校へ行けば嫌でも誰かとコミュニケーションを取る必要がありますし、友達がいないという部分が引け目になってしまいます。

しかし、宅浪であれば自分の管理さえしてしまえば周りの目を気にする必要がまったくなくなります。

人間関係が嫌いでもオンラインなどで競争関係が欲しい方は、スタディプラスやTwitterを活用すると良いと思います!

自己管理ができる人

次に宅浪が楽しいと思える条件として挙げられるのは「自己管理ができる人だ」ということです。

自宅浪人は時間を最大限に活用でき、自分のスケジュールや学習プランを自由に立てられる一方で、目標や目的に向かって最適なルートを自分で考えて、細かなタスクを管理する必要があります。

そのため、自己管理ができる人やスケジューリングが好きな人は宅浪が楽しいと思えるはずです。

どうしても自宅環境が整えられない方や家だと集中できないという方は、自習室を借りるというのも手です。おすすめは、BIZcomfortです。

僕も目標達成するまではずっと自習室を借りていました。

宅浪を楽しいと思っていた理由【体験談】

ここまで、宅浪が楽しいと思える条件を解説してきましたが、ここからはなぜ僕が宅浪を楽しいと思えていたのかを体験談として振り返っていきます!

  • 勉強時間を最大限に作ることができる
  • 計画を自分で立てられる
  • 成績が伸びやすい
  • 宅浪仲間との想い出になる
  • 自分とは何かについて考えられる

勉強時間を最大限に作ることができる

宅浪が楽しいと思えていた最大の理由が「勉強時間を最大限に作ることができる」です。

自宅浪人は予備校と違い全ての時間を自分でスケジューリングし、マネジメントすることが可能です。通学する時間や講義と講義の間の時間、予備校内のルールなどにとらわれることなく自由に配分できます。

そのため、無駄な時間や浪費を減らし効率的に勉強時間を最大限に活用することができます。

僕は効率よくスケジュールを組んだり無駄なく一日を過ごせたときに「楽しい」と感じていました。

気になったトピックを時間に縛られずとことん調べられるのも楽しい瞬間でした。
研究者チックに勉強したい人には宅浪は楽しいと思えると思います!

計画を自分で立てられる

宅浪が楽しいと思えていた理由の2つ目が「計画を自分で立てられる」です。

まず前提として僕は将来の目標に対して逆算して計画を立てたりするのが単純に楽しいと思えるタイプでした。

そのような自分にとっては予備校や学校みたいにスケジュールが決められているのがあまり好きではありませんでした。

自宅浪人では、自身の学習計画やスケジュールを自分自身で立てることができます。その計画を微修正したり、軌道修正したりするのが単純に楽しかったです。

さらに、この経験は大学以降の人生設計のタイミングでもかなり活きてきています。自分で目標に向かってどのような勉強をどのくらいどのように勉強すればいいかを計画する能力が非常に役立っています。

仕事にもかなり活きてきますね!

成績が伸びやすい

宅浪が楽しいと思えていた理由の3つ目が「成績が伸びやすい」です。

宅浪は通学時間や校内でのルールに縛られず、自分のペースで勉強を進めることができるので、時間を有効活用できる方にとっては成績が伸びやすい傾向にあります。

成績が伸びやすいと毎回の模試が楽しくなりますし、自分の努力が直接結果に反映されるので「楽しい」と感じていました。

宅浪仲間との想い出になる

宅浪が楽しいと思えていた理由の4つ目が「宅浪仲間との想い出になる」です。

一緒に宅浪を乗り越えた仲間とは今でもよく会っていますし、宅浪時代は楽しかったねと話題に上がっています。

宅浪を一緒にした仲間と良い想い出になる理由
  • 同じ目標に向かっているという感覚
  • お互いに励まし合える
  • 定期的にリフレッシュをできる

このように宅浪は後々いい思い出になりますし、1年間のプラスの青春くらいに捉えていましたので「楽しい」と思えていました。

自分とは何かについて考えられる

宅浪が楽しいと思えていた理由の4つ目が「自分とは何かについて考えられる」です。

宅浪は同い年の人よりも自由に使える時間が大きいです。平均的な同い年の人はアルバイト、学業、仕事、部活、などなど複数のやることがあります。

そのような中で、自分が将来したいことがなにか、自分とはどういう人なのかを考えることができずに過ごしてしまいがちです。

就活になって初めて「自己分析」をし始める人がほとんどです。

しかし、宅浪を経験した人は不安感が大きい分、大学に入ったらしたいことや将来自分がやりたいことについてよく考えるようになります。

このようなことを考える時間は僕にとって「楽しい」時間でした。

結果的に大学生活ではエンジニアを目指して頑張ることができましたし、就活も無双することができました。

もちろん宅浪がキツイ時期・タイミングもある

ここまで宅浪は「楽しい」、「楽しかった」という面を述べてきましたが、もちろん宅浪がキツイ時期やタイミングもあります。

そこでこの章では宅浪のキツイ部分について解説していきます。

  • 成績が一時伸び悩む
  • 気軽に勉強の相談をできる相手がいない
  • 計画通りに進まない
  • 高校までの同級生が大学で楽しそう
  • 予備校生が楽しそうにしている

成績が一時伸び悩む

宅浪が楽しいとは思えずむしろキツイと思うタイミングの1つ目は「成績が一時伸び悩む」ときです。

1年間浪人生活をしていれば必ず成績が伸び悩む時期がでてきます。特に浪人生は現役生がまだそこまで勉強できていない4月に良い偏差値を取ることが多いので、スランプのような時期が訪れます。

宅浪は基本楽しい時期だと今でも思っていますが、スランプの時期は割とキツイなと感じていました。

気軽に勉強の相談をできる相手がいない

宅浪が楽しいとは思えずむしろキツイと思うタイミングの2つ目は「気軽に勉強の相談をできる相手がいない」ときです。

現役生や予備校生であれば先生やチューター、講師の方に現在の勉強のやり方があっているのか、計画は正しいのか確かめたり相談することができます。

しかし、宅浪ではこのような計画の方向が正しいかの判断を確認する相手がいません。

僕はこの欠点をオンラインの家庭教師の方と定期的に面談することで解消していました。

おすすめのオンライン塾/家庭教師

もしくは、ココナラとかで勉強のルート相談を誰かに頼むのも有りかと思います。

計画通りに進まない

宅浪が楽しいとは思えずむしろキツイと思うタイミングの3つ目は「計画通りに進まない」ときです。

宅浪では自分で計画を立てて能動的に実行する必要があります。そのため、計画の破綻は常にあります笑

当初立てた計画どおりに進まないと「自分は宅浪向いてなかったのかな、、」という気持ちになってしまいます。

そのため、宅浪の計画は

  • アバウトに
  • 余裕を持って

立てることを意識しましょう。

高校までの同級生が大学で楽しそう

宅浪が楽しいとは思えずむしろキツイと思うタイミングの4つ目は「高校までの同級生が大学で楽しそう」ときです。

浪人では、同級生が大学1年生や大学2年生という一番楽しそうな時期を謳歌しています。

SNSを見るとどうしても楽しそうな姿が見えてしまい病んでしまうこともあります。

この時期だけは雑念を取り入れないという信念で、僕は完全なSNS断ちをしていました。結果的に良かったのかな思います笑

とにかく諸悪の根源はスマホだと気付き、なんとかして自分を律するためにスマホを触れないように工夫するのはあるあるです。

僕は上記のようなものを購入してスマホを閉じ込めていました笑

予備校生が楽しそうにしている

宅浪が楽しいとは思えずむしろキツイと思うタイミングの5つ目は「予備校生が楽しそうにしている」ときです。

「予備校生が楽しそうにしている、、」と感じるのは主に模試の日です。宅浪生は自分で模試に申し込み、予備校や大学なんかに1人で行って模試を受ける必要があります。

そのとき、休憩時間や合間時間に楽しそうに話し合っている予備校生組がいると自分が宅浪しているんだなと痛感させられます笑

これの対処法としては、

  • 模試は友達と一緒に受ける
  • 休憩時間はノイキャンのイヤホンで音をシャットダウンする

が挙げられると思います。

宅浪を楽しい期間にするためにできること

ここまでで、個人的な経験談から「宅浪が楽しい」と思えていた理由と「宅浪がキツイ」という時期の双方について解説していきました。

ここからは、この記事の最後として宅浪を楽しいものにするためにできることを解説していきたいと思います。

宅浪を楽しい期間にするためにできること
  • 宅浪仲間を作る
  • アルバイトをする
  • 自分にご褒美を用意する
  • 定期的に友だちと会う
  • 中毒にならないくらいのいい感じの趣味を見つける
  • 強制的にリフレッシュ日を設ける
  • 勉強場所を変えてみる

宅浪仲間を作る

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「宅浪仲間を作る」が挙げられます。

宅浪仲間の重要性はここまでの記事でかなり述べてきました。宅浪仲間は人間関係が全くいらない!というタイプの方であってもぜひオンラインなんかで作ることをおすすめします。

宅浪仲間を作る方法
  • SNSでアカウントを作る
  • スタディプラスというアプリを使う
  • 同級生で浪人をしようとしている人にに宅浪を誘う

おすすめなのは同級生で浪人する人を宅浪に誘うことです。元々の関係値もありますし、色々と話しやすいと思います。

また、僕はスタディプラスというアプリで学習報告をしつつ、同じ大学を目指している人とよくチャットしていました。

アルバイトをする

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「アルバイトをする」が挙げられます。

アルバイトをすることによるメリット
  • 気分転換になる
  • 生活リズムを整えられる
  • お金が稼げる
  • コミュニケーションを取る機会になる

上記のように宅浪を楽しい期間にするためにはアルバイトは割りと必須レベルです。

目先の時間は確かに取られてしまいますが、長期的に見たときに楽しい浪人期間にするためぜひアルバイトをしましょう。

僕は
・短期・単発バイトがたくさんあるshotworks(ショットワークス)
というアプリを入れていました。
(大学入学後もしばらく使っていました笑)

自分にご褒美を用意する

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「自分にご褒美を用意する」が挙げられます。

宅浪期間では、勉強に集中して時間を過ごす一方で、常に目先に自分へのご褒美も用意していました。

そうすることで手前にある勉強を頑張れるし、ご褒美を楽しむ時間があることで息抜きにもなるからです。

僕がしていた自分へのご褒美の例
  • 映画や小説を鑑賞して良い日を作る
  • このページまで頑張ったら〇〇をする
  • 参考書が早めに終わったら完全オフ日にする
  • 参考書と一緒に好きな小説や漫画を買う
  • 一日頑張ったら銭湯やサウナに行ってリフレッシュする
  • 平日空いてる時間にマッサージを受けに行く
  • 模試終わりに友達と美味しいごはんを食べに行く

自分のモチベーションを保つために、宅浪を楽しい期間にするためにご褒美うまく使いこなしましょう!!

定期的に友だちと会う

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「定期的に友だちと会う」が挙げられます。

定期的に宅浪仲間や高校時代の友だちと会うことも宅浪を楽しい期間にするために必要なことです。

特に中学や高校時代の友だちと会うことで勉強からは完全に離れた時間を過ごすことができ、一時的に勉強を忘れることができます。

また、様々な境遇や現状の友だちを見ることで浪人後の生活の目標やそもそも勉強を頑張っている根本的なモチベーションに気づいたりすることができます。

宅浪生活を楽しいものにするため定期的に気の合う友だちと会いましょう。

中毒にならないくらいのいい感じの趣味を見つける

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「中毒にならないくらいのいい感じの趣味を見つける」が挙げられます。

趣味を見つけると勉強とのバランスをとることができます。適度に趣味を楽しむことで勉強に対する疲労を軽減してくれますし、リフレッシュ効果を得ることができます。

趣味がもともとある人はその趣味をぜひ捨てずに駆け抜けてほしいです。

ただし、スマホゲームなどの中毒性のある趣味は注意しましょう笑

強制的にリフレッシュ日を設ける

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「強制的にリフレッシュ日を設ける」が挙げられます。

宅浪生はどうしても自分で計画を立てるので「休憩」の時間を自分で設定するのにためらいを覚えたり、罪悪感を感じてしまいます。

しかし、リフレッシュ日や休息日を取らないと普通の人であればむしろ非効率になり長期的な目線で見たときに不利になります。

そこで、最初から「どれだけ計画が遅れていても強制的に休みを取る日」を作っておくと良いです。

おすすめのリフレッシュ日
  • 模試の当日や次の日
  • 他の人が休みを取らなそうな平日
  • 趣味のイベント等がある日

上記のような日に強制的にリフレッシュ日を設けましょう!

勉強場所を変えてみる

宅浪を楽しい期間にするためにできることとして、「勉強場所を変えてみる」が挙げられます。

宅浪はずっと家で独りで勉強するイメージがありますが、必ずしも勉強場所は家にしなければならないわけではありません。

特に長時間勉強に慣れるまでの4月や5月あたりは色々な勉強場所を試してみて自分に合うスタイルを見つけるのが良いと思います。

実際新しい環境は脳に対して良い刺激にもなりますし、程よい雑音があることで集中力も上がります。

僕はカフェ、ファストフード店、図書館、有料の自習室なんかを利用していました。

僕は夏に田舎の祖父母の家に1ヶ月ほど滞在して勉強をしている時期もありました。

先程も述べた自習室を借りるというのも手です。おすすめは、BIZcomfortです。

「宅浪は楽しい?」に関連するQ&A

ここまで宅浪は楽しい!ということを解説してきましたが、最後に「宅浪は楽しい?」に関連するQ&Aを補足しておきます。

宅浪はやめとけと言われてしまう

ここまで見てきたように、宅浪は楽しいと感じる反面、もちろん宅浪がキツイ側面もあります。そのため、「宅浪はやめとけ」という声が上がってくるのも無理はありません。

実際誰にでもおすすめできるものではありません。

本記事の「宅浪は条件が整えば楽しい」の章を見て自分や環境と相談してみてください。

宅浪は精神崩壊する?

結論、宅浪は精神崩壊する瞬間が必ずあります。実際に僕も宅浪期間中精神崩壊している時期はありました。

しかし、それは浪人生や受験生全体に言えることだと考えています。宅浪生が精神崩壊してしまう要因や精神崩壊しないためにできることを以下の記事にまとめています。

宅浪の合格率って?

宅浪の合格率を統計的に取ったデータはありませんが、約10%以下と言われているそうです。

浪人生や受験生全体の成功率と比べないと妥当性はないと思いますが、個人的な体感としてはもう少し高い気がします。

宅浪はいくらくらい掛かる?

僕は1年間の宅浪で40万円ほどかかってしまいました。

それでも予備校生の1年間にかかる平均的な費用は「110万円〜150万円」とされていますので、かなり費用は抑えられたのではないかと思います。

宅浪にかかる費用は

  • 参考書
  • 動画サービス(スタディサプリ)
  • オンライン家庭教師
  • 英語添削サービス
  • 模試
  • 受験費用

です。

結論: 宅浪は条件を満たせば楽しい

宅浪は一見すると孤独でつらいものに思えますが、実際には条件をしっかりと満たせば非常に楽しいものです。

僕は宅浪で自己管理や計画力を鍛えることが出来ましたし、一つの目標に向かって頑張るという想い出にもなりました。

浪人を決意しているが宅浪に踏み出せないという方にこの記事が役に立てば幸いです。

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