浪人で宅浪を考えている、または現在している人の中には、気分転換や受験費用を稼ぐためにアルバイトをしようと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、

「宅浪でアルバイトはさすがにできない?」
「宅浪でアルバイトをするなら何がおすすめ?」
「宅浪でバイトをやる人のスケジュールが知りたい」
このような疑問を持つかと思います。そこで今回は、宅浪でバイトをしながら早稲田・慶應などに合格した僕が上記の疑問を解説していきます。
宅浪でアルバイトしても大丈夫?


結論から言うと、宅浪でアルバイトをするのは全然アリです。むしろ僕は宅浪生は積極的にアルバイトをやった方がいいと思っています。
実際僕は宅浪時代、4月からアルバイトを10月半ばくらいまで続けていましたが、順調に成績を伸ばし志望校に合格できました。
僕は過去にも述べましたが、友達4人と宅浪をしましたが、全員アルバイトをしていましたし、しっかり志望校に合格していました。
宅浪中のアルバイトは宅浪のデメリットの多くを潰してくれるため、非常にオススメです。
次の章から具体的に見ていきます。
宅浪がアルバイトをするメリット


気分転換になる
宅浪をしているとずっと家にいてずっと机に向かって勉強することになるため精神的にも辛くなりますしモチベーションも下がってきます。
そのようなときにアルバイトをすることで勉強のことを完全に忘れ気分が晴れてきます。
逆に、アルバイトがあることで勉強の時間が有限に感じるため、よりいっそう勉強の時間を大事にしようとも思えます。
宅浪生はどのようにして気分転換をしてリフレッシュをするかがかなり大事なのでこのメリットは大きいです。
生活リズムを整えられる
僕は宅浪生がアルバイトをするなら早朝〜午前中が良いと考えています。
なぜなら、この時間にバイトを入れることで確実に朝起きることで生活リズムを整えられることが出来るからです。
宅浪で大変なのは、時間に強制力がないことです。朝も自由に起きることができるので徐々に生活習慣が崩れがちです。
アルバイトをすることで時間に強制力をもたせることができ、結果的に宅浪もうまくいくのです。
お金が稼げる
単純に浪人はお金がかかります。受験費用だけでなく参考書や模試の費用その他にも色々な面でお金がかかってきます。
そのお金を親のお金ではなく自分で賄うことで多少親への負担も減らし少しでも自立した生活に近づくことができます。
また、僕は勉強の気分転換に模試の後は美味しいもの食べたり、映画を観に行ったりしていましたが、そのようなお金もアルバイトをしていれば捻出することができます。
コミュニケーションを取る機会になる
宅浪は基本的に家にいることが多いので人と話す機会が減ってしまい、強い「孤独感」を感じてしまいます。
自分はメンタルが強いと感じていましたが、想像以上に孤独感は耐えられないものです。
人とコミュニケーションを取ることで孤独感から開放され、精神的にも安定してきます。さらにバイト先の人に受験勉強をしていると言うと応援してくれることが多いので、モチベーション向上にもなります。
ニートと言われない
人によっては全くメリットと感じないかもしれませんが、「ニートだと言われない」というのもメリットかもしれません。
宅浪/浪人は厚生労働省の定める定義上ニートとなってしまいますが、アルバイトをしていればニートにはなりません。


宅浪がアルバイトをするデメリット


時間を取られてしまう
宅浪でアルバイトをする際の一番のデメリットは時間を取られてしまうことです。「1秒でも多く勉強をしたい」、「勉強をしている以外の時間が苦痛でしょうがない」というような人には宅浪でのバイトはおすすめできません。
バイトの種類にもよりますが、最低でも週に10時間以上はアルバイトに取られてしまうため、志望校が自分の今の偏差値よりも非常に高いなどの場合や、その時間が勿体ないと感じる場合はバイトは辞めておきましょう。
疲れてしまう
アルバイトは楽なものもありますが、基本的には体力的にも精神的にも多少は疲れてしまうものです。
その疲れから勉強に手がつかなくなってしまっては本末転倒です。そのためシフトを短時間で出せるものを選びましょう。
言い訳が出来てしまう
「今日はアルバイトで疲れたから勉強は休もう、、」
「模試の結果が悪かったけど今月はアルバイトにたくさん入っていたからしょうがないか。。」
アルバイトをしているとこのような考え方になってしまうこともあるかもしれません。
成績が悪くなったり勉強ができないのはアルバイトや環境のせいではないということが理解できない人はアルバイトをするべきではありません。
急な予定を入れられなくなる
宅浪がアルバイトをする際の意外なデメリットです。
アルバイトは1ヶ月、または2ヶ月ほど先のシフトを提出して決まるため、急に模試の日程が変更になった、急に受けたい模試ができた、勉強系のイベントが来週ある、などの際に参加できないことがあります。
アルバイトは急に休んだりすることが難しいので勉強を理由に休むことは基本できません。
そのため、宅浪でアルバイトをするだけで急な予定にならないようにスケジュールを組みましょう。
人間関係で悩みが出る可能性がある
アルバイトは1人でやる場合を除き、新しい人との出会いがあります。新しいコミュニティーが必ずしも自分に合うコミュニティーとは限りません。
最悪の場合虐められたり嫌がらせを受ける可能性もあるので、人間関係を構築するのが苦手な人はアルバイトは辞めておきましょう。
宅浪のバイトスケジュール


僕は近所のスーパーでアルバイトをしていました。アルバイトは平日の週に2〜3日していました。d
アルバイトがある日の一日のスケジュールを紹介します。
- 5時半〜6時:起床・準備・移動
- 6時〜9時:アルバイト
- 9時〜10時半:帰宅・朝ごはん・休憩
- 10時半〜12時半:勉強
- 12時半〜13時半:昼ごはん・お昼寝
- 13時半〜20時:休憩をはさみつつ勉強
- 20時〜21時:夜ご飯・休憩
- 21時〜22時半:勉強
- 22時半〜23時半:お風呂・就寝
上記のようなスケジュールでした。ポイントは昼ごはんを食べた後にお昼寝を必ずいれることです。
また、シフトでのポイントとしては、バイトの日は夜は遅めになりがちなので、なるべく連日でアルバイトを入れないようにしていました。次の日はしっかり7時間〜8時間ほどは睡眠を取れるようにシフトを入れましょう。
宅浪でアルバイトをする際の注意点


宅浪でアルバイトをする際のポイントを紹介していきます。
- 浪人中であることは予め言っておく
- アルバイトはシフトの時間を固定する
- 合わないと思ったらすぐに辞める
- バイト仲間と遊んだりしない
- 稼ぐという意識を持たない
- 勉強を優先する
1つずつ解説していきます。
浪人中であることは予め言っておく
バイトの面接時にしっかり「自分は浪人中で秋ごろには辞めるつもり」「週10時間程度しか入れない」ということを言っておきましょう。
徐々にバイトに慣れてきてもっと時間を増やしてくれと言われる可能性があるからです。採用時に伝えておくことでお店側にも配慮ができますし、ある程度柔軟に対応してくれるようになるかもしれません。
アルバイトはシフトの時間を固定する
シフトは必ず固定しておきましょう。出勤のタイミングが毎週違うと勉強のスケジュールが立てづらくなってしまいます。
生活スタイルや生活リズムが崩れないためにも、また身体に生活を慣れさせるためにも宅浪中のバイトのシフトの時間を固定しましょう。
合わないと思ったらすぐに辞める
もし労働環境が悪かったり、職場の人間関係でストレスが溜まったりするようなことがあれば悩む前にすぐ辞めましょう。
悩んでいる時間が勿体ないですし、あくまで優先は勉強です。勉強とは関係ないところでストレスを溜めないようにしましょう。
バイト仲間と遊んだりしない
バイトをしていて、同じ年代の人がいれば友達ができるかもしれません。
友達ができると遊びに誘われることもあるでしょう。しかし、本来のバイトの目的とはずれてしまうのでちゃんと断りましょう。
浪人が終わったら遊ぼうということを言えば大丈夫です。断るのが苦手な方は同年代の人がいないバイトを探しましょう。
稼ぐという意識を持たない
宅浪中のバイトの第一の目的は稼ぐということではありません。そのため時給がいいところで働こうという意識は捨てなければなりません。
家の近くでシフトの融通がきくという前提で時給を考えましょう。また、基本的に時給が良いところはキツイところが多いので逆に身体を疲れさせないためにも時給は最低時給がオススメです。
勉強を優先する
全注意点に言えるのですが、あくまでバイトは宅浪を成功させるための1つのピースでしかありません。
何があっても勉強を優先させましょう。
宅浪へおすすめのバイト


スーパー
実際僕が宅浪のときに行っていたバイトです。
スーパーの品出しは午前中だけの応募もあったりするのでおすすめです。
また、優しい女性や主婦の方が多い印象で受験のことを話すと応援してくれたので嬉しかったです。
コンビニ
コンビニも同様の理由でおすすめです。しかしコンビニはあまり午前の数時間だけのシフトがないイメージがあるので、そのような柔軟な働き方が出来るかは入る前に確認しておきましょう。
日雇いの単発バイト
日雇いの単発バイトも何度か宅浪中に行っていました。日雇いのバイトは自分のスケジュールに合わせて単発で入れられます。
「今週勉強に集中できないから気分転換に週末1日だけ倉庫で仕分けのバイトをしよう」というようなバイトの仕方が出来るのでオススメです。
注意点としては、夜勤で行わないことです。夜勤で行ってしまうと生活リズムが崩れてしまいますし、体力的にもキツイことが多いです。
試験監督
単発バイトと近いのですが、試験監督の単発バイトもオススメです。
基本受験生の模試で試験用紙を配ったり時間を計ったりするだけでほぼ立っている時間が多く非常に楽です。
受験生がいることで焦りにも繋がり家に帰って勉強が捗るということもあるかと思います。
ウーバーイーツ系
柔軟に働けると言えば配達員の仕事です。
自分の好きなタイミングで好きなだけ働けるので、「勉強が進まないからちょっと配達しよう」「休憩代わりに1時間だけ働くか」のような働き方が出来るのでオススメです。
当時はこのようなバイトを知らなかった(多分日本にまだなかった?)のでやりませんでしたが、今宅浪をしていたらウーバーイーツの配達員をやっているかもしれません。
宅浪のアルバイトや宅浪に関連する質問【Q&A】


宅浪のアルバイト探しアプリは?



僕は
・短期・単発バイトがたくさんあるshotworks(ショットワークス)
というアプリを入れていました。
(大学入学後もしばらく使っていました笑)
また、浪人前の3月とかにリゾートバイトに行ってガッツリ稼ぐのも手かと思います。


宅浪のバイトはいつまで?いつ辞めるべき?
宅浪のアルバイトは10月中くらいに辞めるのがオススメです。
直前は勉強に集中するのがオススメです。バイトに入る前に「10月くらいに辞めたい」ということは予め言っておき、辞める1ヶ月ほど前にもちゃんと辞めたい意思を再度言っておきましょう。
宅浪はやめとけ?精神崩壊する?



そもそも宅浪は精神崩壊するからやめとけと言われます。実際どうでしたか?
実際、宅浪と普通の浪人で比べて精神的にキツイ度合いは同じくらいだと思っています。
どちらにしてもある程度はキツイものです。キツさの方向性がちょっと違うというイメージです。
詳しくは以下の記事にまとめています。


宅浪の成功率は?
ネットなどで、「成功率が低い」と言われてる宅浪の成功率のデータは正式には出ていません。
そのため宅浪の成功率が低いという意見は無視するのが良いです。
宅浪をしていない、予備校生の第一志望の合格率は約20%と言われていますが、僕の経験上宅浪であっても同じくらいかそれ以上の合格率なのではないかと思っています。


仮面浪人のメリットは?



第一志望をどうしても諦めきれない。宅浪か仮面浪人で迷っているが、どうすればいい?
仮面浪人の一番のメリットは受験に落ちても行く大学があるという安心感があるため精神安定しやすいです。
一方勉強時間の確保は普通の浪人生よりも取れません。また、大学に行くためには入学費や授業料が莫大にかかるので金銭的に余裕のある方しか出来ません。



大学で1番仲良くなった友達は仮面浪人を成功させた人でした。その人によると相当余裕がないと厳しいと言っていました。
結論: 定期的にリフレッシュしながら宅浪を成功させよう
宅浪でアルバイトをするのは個人的には非常にオススメです。
そもそも宅浪生は予備校に通う人よりも移動時間や授業の空き時間がないため時間があります。そのため多少のバイトをしていてもまだ予備校生よりも時間が余っています。
その時間をリフレッシュのためのバイトで埋めるのは良い作戦です。
気分転換をはさみつつ宅浪を成功させましょう。
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