文系の数学受験は情報が少ない。。おすすめの参考書はなにがあるの?
私立の文系で数学受験を選ぶ方や国立で数学科目の参考書に悩んでいる方は多いと思います。
文系での数学受験は理系と比べ受験者の数学レベルが落ちるため、数学で高得点を取ると一気に周りの受験者と差をつけられるチャンスとなります。
実際、文系数学受験をした私も当時学校内やインターネットでの情報が少なく本屋で様々な参考書を比べては悩んでいました。
特に参考書は1冊を何周もするのが鉄則ですから、参考書選びには失敗したくないですよね。
そこで、本記事では「文系の数学受験におけるおすすめの参考書」をレベル別に紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧になり参考にしてください。
- 23卒の文系大学生
- 現役で一般全落ち
- 浪人を経て数学受験で早稲田・慶應の複数学部に合格
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文系の数学受験におけるおすすめの参考書
では早速本題へと入っていきます。
まずはざっと表にしてみました。
レベル | 参考書名 | 特徴 |
---|---|---|
入門 | やさしい高校数学(数学I・A) 改訂版 やさしい高校数学(数学II・B) 改訂版 | 高校数学の内容を一通り通しで丁寧に学べる |
基礎 | 数学Ⅰ・A 入門問題精講 改訂版 数学Ⅱ・B 入門問題精講 改訂版 | 最初に講義形式で解説があり、教科書レベルの例題を解くという流れが分かりやすい。 表面的な理解だけでなく、本質が身につく。 |
日東駒専レベル | 数学Ⅰ・A 基礎問題精講 六訂版 数学Ⅱ・B+ベクトル 基礎問題精講 六訂版 | 入試数学の基礎を学べる。薄いので何周もできる。 |
日東駒専レベル | 合格る計算 数学I・A・II・B (大学受験 合格る) | 効率的で正しい計算方法を学ぶことで計算スピードの向上が可能になる。 |
MARCH/地方国公立レベル | 新課程 チャート式基礎からの数学I+A 新課程 チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B or 文系の数学 重要事項完全習得編 改訂版 | 青チャートはとにかく網羅性に強みがある。 ここまででしっかりと数学を理解したうえで勉強を進めている人にはおすすめ。 文系の数学 重要事項完全習得編も頻出パターンを網羅できるという強みがある。 |
早慶/旧帝レベル | 文系数学の良問プラチカ数学I・A・II・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 4) | 早慶や旧帝の難しい数学にも対応できるようになるための参考書。 |
(応用)数学で差を付けたい | 数学Ⅰ+A+Ⅱ+B+ベクトル 上級問題精講 改訂版 | 難易度の高い問題への応用力をつけるための参考書。 |
(補足)マスト | 希望大学の過去問 | とにかくこれはマストで周回する |
1つずつ詳しく見ていきましょう。
入門: やさしい高校数学
特徴
- 高校数学の内容を一通り通しで丁寧に学べる
高校数学の内容を一通り通しで丁寧に学べます。完全に数学の知識がゼロの方からでもわかるように丁寧な解説がされています。
高校で数学を授業として一通りやっているなら必要ないかもしれないです!それくらい優しいです。
基礎: 入門問題精講
特徴
- 最初に講義形式で解説があり、教科書レベルの例題を解くという流れが分かりやすい
- 表面的な理解だけでなく、本質が身につく
基礎固めにもってこいの参考書です。とにかく最初はこれを周回してください。
解説は「なぜそうなるのか」に重点が置かれており、ここを丁寧にやるかで今後の数学学習に響いてきます。
日東駒専レベル: 基礎問題精講
特徴
- 入試数学の基礎を学べる
- 薄いので何周もできる
この参考書は典型的な入試問題のパターンを押さえられます。数学は意外と繰り返し何度も解いてパターンを身につけるという学習が大事です。
入試数学の第一歩として重要な参考書となります。
ある程度数学に自身がある人/時間がない人は入門問題精講か基礎問題精講から始めても良いです!
日東駒専レベル2: 合格る計算 数学I・A・II・B
特徴:
- 効率的で正しい計算方法を学ぶことで計算スピードの向上が可能になる
意外と計算は舐めてはいけません。特に文系数学は解き方はわかるけど時間がかかりそう、、みたいな問題が多いです。また、計算スピードに加え計算ミスは大きな命取りになります。
この参考書は計算を効率よく正しく解く方法が分かるようになります。何度も繰り返しましょう。
MARCH/地方国公立レベル: チャートor文系の数学重要事項完全習得編
特徴:
- 青チャートはとにかく網羅性に強みがある
- ここまででしっかりと数学を理解したうえで勉強を進めている人にはおすすめ
- 文系の数学 重要事項完全習得編も頻出パターンを網羅できるという強みがある
この2つは入試問題の頻出パターンをとにかく網羅している参考書です。
ここまでの参考書で数学の問題に対する考え方を丁寧に学んできていると思うので、ここではとにかく網羅性を重視したいです。
時間がある人はぜひ青チャートを考えてみてください。
早慶/旧帝レベル: 文系数学の良問プラチカ
特徴:
- 早慶や旧帝の難しい数学にも対応できるようになるための参考書
かなり有名な参考書です。このレベルになると一捻りだけで解ける問題は少なくなってきますが、この参考書を周回することでどのようにしたら難しい問題を解ける発想に至ることができるかを身につけることができます。
この参考書の解説が難しいと感じる場合は、今までの参考書でのどこかで「考え方」が身についていない場合があるのでそれらの参考書を復習すると良いと思います。
受験時代には特に何周もした参考書で思い入れもあります。
(応用)数学で差を付けたい: 上級問題精講
特徴:
- 難易度の高い問題への応用力をつけるための参考書
正直めちゃくちゃ難しいです。理系の人がやっても難しいと感じるレベルで東大京大一橋東工大などの最上位国立レベルの良問を丁寧な解説で解くことができます。
ただし、あくまで数学で差をつけたい人がやるべきで、このレベルまで手を出すなら他の教科に時間を割くのが良い気はしています。
(補足)マスト
特徴:
- とにかくこれはマストで周回する
当たり前の話ですが、一番やりこまなければいけないのは過去問です。
特に傾向が毎年似通っている大学/学部はその大学からの手紙だと思って過去に辿れるだけたどって繰り返し解きまくりましょう。
受験時代は昔の赤本をメルカリで集めまくっていました。
補足: 文系数学の勉強方法
文系で数学が苦手だと自覚がある方は多いと思います。
そのような人は意外と勉強方法が誤っていることがあるため、おすすめの勉強方法もここで解説しておきたいと思います。
まず、文系の受験数学は論理的思考力の暗記です。ある問題を解くときに、なぜそのような考え方をするのか、どういうひらめきがあれば解答にたどり着けるのかといったことを意識しつつその引き出しを増やしていく作業になります。
そのため、1つの問題に何十分も時間をかけるのではなく、アイディアが浮かばなそうならすぐに解説を見ることをおすすめします。
そして、その考え方を覚えて再度その問題を解くときに、他の誰かにどういう思考をしていたらその発想に至るのかということを解説できるイメージを持って挑むと身についていきます。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
まとめ: 文系数学受験におすすめの参考書
文系数学は勉強すればするほど周りとの差を付けやすい科目ですし、適切な努力をすれば確実に成果が上がってくる科目でもあります。
数学が苦手だと自覚のある人は数学をパターンと考え方の暗記だと割り切って取り組むととっつきやすくなります。
また、数学的思考力は今後の人生においても必ず役立つものです。むしろないと困るものです。
適切な努力をするためにも私が紹介したおすすめの参考書をぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。
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