エンジニアを目指したいけど文系学部に所属している、、
文系大学生でもプログラミングってできるの?
文系大学生はプログラミングの学習をしても意味ない?
文系大学生でプログラミングの重要性に気づきエンジニアになりたい、またはエンジニア就活を始めようと思った貴方は本当にセンスがいいかもしれません。
しかし、文系学部に所属していることで本当に文系大学生でもプログラミングが可能なのか不安に思う方もいると思います。
そこで、実際に文系大学生でプログラミングを始め、最終的に大手Web企業にエンジニアとして就職することが出来た僕が
- 文系大学生でもプログラミングを独学で学ぶことは可能
- 文系大学生がプログラミングを学ぶメリット
- 文系大学生でプログラミングに向いている人
- 文系大学生におすすめのプログラミング言語
- 文系大学生がプログラマーとして就職するまでの実体験
について解説していきます。ぜひ最後まで御覧ください。
結論: 文系大学生でもプログラミングを独学で学ぶことが可能な理由
結論、文系大学生でもプログラミングを独学で学びプログラマーやエンジニアになることは可能です。その理由について述べていきます。
データで出ている
実際、IPAという情報処理推進機構の「IT人材白書2020」という資料には、IT従事者のうち約3割もIT・情報系以外の文系の方がいるというデータが出ています。
引用: IT人材白書2020
これは僕の今まで出会ってきたエンジニアの方の体感の文系比率とも一致します。
パソコンやタブレットがあればプログラミング学習が開始できる
この記事を読んでいる大学生の皆さんはパソコンやタブレットやスマートフォンを既に所持していることが多いかと思います。
現在では、Progateやドットインストールなど、パソコンやタブレット、スマートフォンさえあれば利用可能なプログラミング学習ツールが多数あります。
そのため、文系大学生であってもお試し感覚ですぐにプログラミング学習をスタートできます。
プログラミングの学習環境が整っている
最近ではネットの情報や書籍などが調べればいくらでも出てきます。
それに加えて、現役の先輩エンジニアに直接技術のことやエンジニアとしてのキャリアについて相談できるサービスも増えています。
文系大学生だと周りにプログラミングが出来る人がいないので学習中に躓いたとき何もできないままになりがちですが、以下のようなサービスを使うことで解決できることが非常に多くあります。
- teratail: ITエンジニア特化型のQ&Aサイト (無料)
- stack overflow: プログラミング特化型サイトとして世界的に有名 (無料)
- Qiita(キータ): プログラミングに関する知識や備忘録を共有 (無料)
- MENTA(メンタ): プロのエンジニアにメンターになってもらえる。技術だけでなくキャリア相談も可能 オススメ!! (有料)
- ココナラ: プロのスキルや経験を売買できる。エラー解決時に利用できる!! (有料)
さらに、昔はプログラミング言語を学習するには環境構築という手順を踏まなければいけないことが多かったのですが、現在では完全にChromeやSafariなどのブラウザで学習を完結できるツールやサービスが沢山あります。
文系大学生がプログラミングを学ぶメリット
ここまでで、文系大学生でもプログラミングを独学で学んでいくことは可能なんだということが分かったかと思います。
ここでは、文系大学生だからこそのプログラミングを学ぶメリットを解説していきます。
- 時間が確保しやすい
- 「プログラミング✕〇〇」が可能になる
- 就活で有利になる
- コミュニケーション能力を活かせる
- エンジニアになりたいという動機が明確になる
- エンジニアやプログラマーと仕事をする際に有利に働く
時間が確保しやすい
学部や学生によっても変わりますが、文系大学生は理系の学生よりも自由な時間が取れることが多い印象があります。
そのため、プログラミングを学習する時間が取りやすいというメリットがあります。
また、大学生は社会人と比べても圧倒的に時間があります。朝から晩まで働いた上でプログラミングの学習をするのは難しいことです。
文系大学生の今だからこそプログラミングの学習を開始してみましょう。
プログラミングと文系学問の掛け合わせが可能になる
文系の大学生は大学の授業で文系学問について学ぶはずです。例えばマーケティング、経営、法律、会計、外国語など。
それらをプログラミングやITと掛け合わせることで強みとなるパターンが非常に多くあります。専門が2つあるということは強みになります。
プログラミングや情報系の学問を学べない代わりに自分の専攻する学問についてもしっかりと学んでおくことで希少価値の高い人材になることができます。
就活で有利になる
当たり前の話ですが、IT系の企業に就職する場合、プログラミングを学習したことがあるという時点で有利になります。
なぜならITに対する適正がある証明になるからです。文系大学生の中にはITが全くもって無理だという人もいるため、企業としては多少なりともプログラミングを学んでいる学生の方が安心です。
コミュニケーション能力を活かせる
かなりの偏見ですが、理系大学生よりも文系大学生の方がコミュニケーション能力が高い印象があります。
エンジニアやプログラマーはコミュニケーション能力が非常に重要です。
ここで言うコミュニケーション能力とは、いわゆる「ウェイ系」的なコミュ力ではなく、相手の話をよく聞き理解できる、自分の言いたいことをまとめられる言語化能力、他人とチームになって協業する能力のことです。
文系大学生がプログラミングを学び、エンジニアになろうとしたときに強みになるポイントでもあります。
エンジニアになりたいという動機が明確になる
これは文系大学生がプログラミングを学び、エンジニア・プログラマー就活をするときの意外なメリットです。
理系大学生の中には、「なぜエンジニアになりたいのですか?」という質問に答えられない方が一定数います。
なぜなら、
- 情報系の学部に所属しているから
- 授業でプログラミングをやったから
- 周りがエンジニア・プログラマー就活をしているから
という理由だけでエンジニア就活をしている方がいるからです。
一方、文系大学生は主体的にプログラミングを学び、エンジニアになりたいと感じているはずです。その分、「なぜエンジニアになりたいのですか?」という質問に対して明確に答えられることが多いのです。
エンジニアやプログラマーと仕事をする際に有利に働く
仮に文系大学生の方で別にエンジニアやプログラマーになりたいわけではないという方であっても、プログラミングを学習するメリットは大いにあります。
エンジニアやプログラマーと一緒に仕事をするときにプログラミングや技術のことを知っていると非常に有難がられる存在になることが出来ます。
どういう人材を配置するべきか、この機能の開発には大体どれくらいかかって、、などが把握できるだけでも本当に希少価値の高い人材になれます。
実際、IT系の営業職に進んだ僕の友人も、活躍している人は技術部門の人と技術の話がしっかり出来る人だと言っていました。
文系大学生でプログラミングが向いている人の特徴
ここまでで文系大学生でもプログラミングを積極的に学んだほうがいいということが分かってきたと思います。
文系大学生の中でも特にプログラミングに向いているのはどのような人なのでしょうか。
ここでは何点か特徴を挙げていきたいと思います。
ものづくりが好き
エンジニアやプログラミングとは新しいサービスやプロダクトを作る行為になります。そういった意味でものづくりが好きな人はプログラミングに向いていると言えます。
コードを書いていきながら少しづつプログラムを積み上げていく感覚や細部へのこだわりが強い人は楽しいと思えるはずです。
新しいもの好き
IT技術はトレンドの移り変わりが非常に激しくどんどん新しいものが出てきます。
そのような新しく出てきたものに対して保守的にならずに吸収していけるような新しいもの好きな人はプログラミング学習に向いていると言えます。
知的好奇心が強い
あるものごとや事象に対して、「なぜ?」を常に感じられ、それを解決したいと思うような知的好奇心が強い人はプログラミング学習に向いています。
じっくり考えることが好き
プログラミングを学習しているとずっとエラーが解決できなかったり、難しい課題に直面することが多々あります。
そのときに腰を据えてじっくり考えることができるような集中力がないとキツイかもしれません。
その点でじっくりと物事を考えることが出来る人はプログラミング学習に向いています。
論理的な思考力ができる
プログラミングやエンジニアは論理的な思考力が必要です。
システムを設計したり仕様を考えたり、どのように課題を解決していくかの筋道を立てたりするには論理的に物事を考える力が不可欠だからです。
コミュニケーション能力が高い
先程も少し述べましたが、コミュニケーション能力が高い人はエンジニアに向いています。
システム開発はチームメンバーとコミュニケーションを取りながら進める必要があるため、雰囲気を考えて発言をしたり、分かりやすい言葉で話したり、相手の話を聞いたりということが大事なのです。
文系大学生におすすめのプログラミング言語
ここからは、実際に文系大学生でプログラミングを学習したい!となった方に対してどのようなプログラミング言語がおすすめなのかを解説してきます。
Python
Pythonは文法がシンプルで書きやすいです。厳密なルールがあるわけではないので、他の言語で重要視されがちな細かい部分にこだわることなく、コーディングの基本的な知識を身につけることができます。
そのため、文系大学生が最初にやる言語として非常にオススメです。
JavaScript
JavaScriptも文法が比較的簡単です。また、ブラウザに組み込まれているため、インストールする必要がなく、環境構築の面でも最も始めやすい言語のため文系大学生にオススメのプログラミング言語です。
実際僕はHTMLとCSSを軽く学んだ後、JavaScriptを学習しました。
Ruby
Rubyは日本人の「まつもとゆきひろ氏」によって開発されたプログラミング言語です。Pythonと同様にプログラミング経験のない人でも読みやすい言語で、便利なツールやライブラリがあります。
スタートアップ企業でよく好まれており、長期インターンを見据えている際にはRubyを学んでおくと面接に通りやすくなるため、文系大学生にオススメのプログラミング言語になっています。
PHP
PHPは主にWebアプリケーションの開発に用いられています。PHPは可読性に優れるため初心者向けの言語として知られています。
また、PHPはベンチャー企業から大企業まで幅広く利用されている印象があり、長期インターンでも活かせる可能性が高いため、文系大学生にオススメのプログラミング言語です。
C言語は最初に学ぶのは避けた方が良い
理系学生はよく授業でC言語やC++といった言語を授業で扱います。
こちらはプログラミング言語として基本的な構造を持っており、様々なアプリケーションに利用されています。C言語を学ぶことで非常に多くのことを得られますが、初心者には厳しい言語でもあります。
そのため、文系大学生が一番最初に学ぶ言語としてはおすすめできません。
文系大学生がプログラマーとして就職するまでの実体験
ここで文系大学生である僕がプログラミング学習を始め、実際にエンジニア職で大手Web企業に合格するまでにしたことを簡単に解説していきます。
プログラミングの学習を開始
まずは文系大学生としてプログラミング学習を開始しました。この時点で重要なことは、
- プログラミングが好きかどうか見極める
- 目標を決める
ということだと思います。
とりあえずProgateなどでプログラミングに触れて、楽しい!と思えるか、そして実際に学び始めるにあたってとりあえずの目標を決めてモチベーションを高めましょう。
文系大学生におすすめの目標は、一旦「長期インターンに合格する」ということです。実務経験を積むことがなによりもエンジニアとして成長する機会になるからです。
インターネット・コンピューターサイエンスを学ぶ
文系の方で意外と陥ってしまう勘違いとしては、「とりあえずプログラミング言語だけまなんでおけばいい」という考え方です。
コンピューターサイエンスはアルゴリズムやデータ構造や離散数学を学習する学問です。
これらはエンジニアをする上での下地になるため、必ず学ぶべきです。
ただし、初期の段階で完璧にマスターする必要はないので、以下のプログラミング言語を学習しながら並行して進めていくようにしましょう。
もし文系の方でコンピューターサイエンスをしっかりと学びたいという方はRecursion(リカージョン)というオンラインのサービスを利用すると良いと思います。
無料プランでも50時間分の講義があるのでしっかりとコンピューターサイエンスを学ぶことができます。
プログラミング言語を学んでいく
次に実際にプログラミング言語を学んでいきました。
先程述べたオススメ言語からはJavaScriptを選びました。また、その前段にHTMLやCSSを学んでいました。
HTML/CSS:約1ヶ月、Progate
JavaScript:約1ヶ月、Progate・ドットインストール(がっつり)・書籍で補完
PHP/Ruby/Python:約2ヶ月、Progate・ドットインストール・書籍で補完
その後、Udmeyで色々な動画を好きなように見ていました笑
ポートフォリオ(アプリケーション)を作成する
この工程を経ることで一気にスキルが付きます。
さらに、現在エンジニアの長期インターンや就活をする際に、文系大学生が受かろうと思ったら確実にポートフォリオ(制作物)が必要です。
なぜなら、理系学生と違ってポテンシャルやスキルをアピールする材料が少ないからです。
どのように作っていくかなどは以下の記事にまとめています。
大学生向けのエンジニアインターン・アルバイトを探す
ポートフォリオが完成する前くらいから登録して、求人を眺めモチベーションを高めましょう。
実際に私が登録したサイトは Wantedly、ゼロワンインターン、JEEKインターン、Infraインターンです。
経験やスキルを武器にエンジニア就活に挑む
長期インターンでエンジニアとして実務を経験したら相当力がついていると思います。
正直この段階であとは経験やスキルを言語化することが出来たら就活は余裕です。
誰かの手を借りながら制作物を作りたい場合は
大学生限定で3ヶ月でオリジナルのプロダクトやアプリケーションを作成できるようになるGeekSalon(ギークサロン)というプログラミングスクールがあります。
このようなサービスを利用するのも手です。まずは無料相談で色々相談してみるのが良いと思います!
文系大学生がプログラミングを学ぶことに関するQ&A
最後に、文系大学生がプログラミングを学ぶにあたって気になるであろうトピックをQ&A方式で解説していきます。
文系でプログラマーになるのはやめとけ、キツイと言われた
文系でプログラマーになるのはやめとけと言われてしまう原因は、
- 情報系学部の方がコンピューターサイエンスの下地がある
- 理系の学生の方が論理的思考力がある場合が多い
- 文系かつ未経験だと就活で不利
と思われていることがあるからです。
実際、情報系の学部に所属する人よりはエンジニアとして就職するのはキツイかもしれません。情報系の学部の方は長期インターンや制作物を作成していなくてもポテンシャルで採用されることがあるからです。
しかし、文系出身で活躍するエンジニアやプログラマーが多いのも事実です。このような声に負けずに努力すれば素晴らしいエンジニアになれるはずです。
文系でプログラミングを学習する際にオススメの本は?
文系でプログラミング学習をする際に重要なことはコンピューターサイエンスを学ぶことです。また、Webとはなにかについても知っておくべきです。
プログラミング言語のオススメの本は人によってオススメがばらつくため、全エンジニアが共通して必要となる知識を学べる書籍を選んでみました。
文系でプログラミングを学べる大学や学部ってあるの?
プログラミングやコンピューターサイエンスは基本的には理系の学部です。
しかし、文系でもプログラミングを学べる大学や学部はあります。
僕の通う慶應義塾大学の商学部でも実は自由選択科目としてJavaやコンピューターサイエンスの基礎を学ぶ講座がありました。
また、経済学部では統計学を学ぶ際にツールとしてPythonやR言語が登場します。
文系の定義にもよりますが、大学試験の入試科目的に理系科目を必要としない、という視点であれば、慶應のSFCの学部は英語と小論文のような組み合わせで入学できます。(現在は変更されている可能性があるため確認してください。)
まとめ: 文系大学生はプログラミングを学ぼう
ここまで文系大学生がプログラミングを学ぶことについて解説していきました。
文系大学生がプログラミングを学ぶメリットやどのように学んでいくかについて少しでも理解が進んでいたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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